生バンドによるSEに乗せてリフトアップで登場したDa-iCE。花村想太と大野雄大が「CITRUS」のサビをアカペラで歌い上げて会場を一気に惹きつけ、続く「Kartell」で観客たちのテンションを上げ、さらに「Clap and Clap」でクラップを巻き起こし、ストリーミング再生1億超えで大きな話題を呼んでいる「I wonder」でハッピーな雰囲気に包み込んだ。続けて再び「CITRUS」を今度はバンドとダンサーも交えて披露。突き抜けるハイトーンボーカルに情感豊かなダンスでしっとりとさせたあとは、一転「Story」ではロックに疾走。雨と汗に濡れたステージパフォーマンスを熱く届け、「ここにいるみんなででっかい花火打ち上げようぜ!」と始まったサマーソング「スターマイン」ではGENERATIONSの白濱亜嵐が乱入して一緒にパフォーマンスする豪華なコラボレーションが実現。曲が終わったと思わせて何度も再開させる展開で「a-nation」ならではの時間を楽しませた。

2017年以来7年ぶりの「a-nation」出演となったGENERATIONSは、「エンドレス・ジャーニー」でハッピーな幕開け。片寄涼太と数原龍友のボーカルに乗るパフォーマンスは、続く「Diamonds」で一気にタフなものとなり、噴き上がる炎も相まって不穏なムード満点に。さらに会場を大きく揺らす「AGEHA」でエネルギーをさらに上昇させ、EXILEのサマーソング「SUMMER TIME LOVE」では花道に飛び出して観客たちの間近に迫り、6人でのシンクロダンスで甘い時間を演出していく。アニメ「ONE PIECE」の主題歌「Hard Knock Days」ではDai-CEも参加しての競演、そしてDai-CEの「DREAMIN' ON」も続けて一緒にパフォーマンスする熱い「ONE PIECE」の主題歌コラボが実現した。ラストは観客たちと全身でY・M・C・Aの4文字を作る「Y.M.C.A.」で会場をひとつにし、「みなさんマジで最高です。やっぱり夏は『a-nation』がないとダメですね!」と4年ぶりの開催に感慨を表した。

シューティングアクトのラストは、オーストラリアのアーティスト・Che'Nelle(シェネル)。日本でも大ヒットした「Baby I Love You」から「SOS」と、透明感とエモーションを併せ持った歌声を聞かせていく。「You Guys, Happy?」と煽ってからは「Happiness」「Believe」を日本語で歌唱。日本のドラマや映画主題歌に数々起用されてきた、表現力豊かな歌声を堪能させてくれた。

味の素スタジアムを大熱狂の渦にしたのが、シークレットアーティストのTRF。「『a-nation 2024』みんな元気だった?」とYU-KIが大ヒット曲「BOY MEETS GIRL」を歌い上げ、さらに「EZ DO DANCE」へと続けて、「『a-nation』! 会いたかったぜ!」とDJ KOOが叫び、大歓声を呼んだ。SAM、ETSU、CHIHARUの3人も変わらぬタフなステップとダンスを見せ、ラップでさらに盛り上げたDJ KOOが「まだまだブチ上がっていくぜ!」と声をあげると、青く光るうちわが大きく揺れて会場は一大レイブの様相となる。「survival dAnce~no no cry more~」になるとYU-KIもダンサーたちも笑顔で手を振りながら花道へ進み、「TRFはみんなのおかげで30周年を迎えました! まだまだ突っ走っていくぞ!」(DJ KOO)と、自身のデビュー30周年を「a-nation」の観客たちと共に祝った。

歴代のライブ映像からカウントダウンし、壮大なオーバーチュアから赤いフラッグが続々と入場してスタートしたのは浜崎あゆみのステージ。リフトアップした壇上で側近を脇に、金のロゴが抜かれたフラッグを掲げられ、生バンドに荘厳なオーケストラアレンジが加わった「Boys & Girls」を堂々と歌う姿は、まさしくクイーンの風格。続く「Fly high」ではポンポンを振りながらチアリーダーたちとステージを行進してさらに盛り上げた。一転「fairyland」で優美なパフォーマンスで魅了したあと、リフターに1人座って「HANABI」を歌い上げ、想いに溢れたエモーショナルな歌声と表情は胸に迫った。