◆勝手に撮影していた自称YouTuberも出禁に…

 また、プライバシーが重要視されるラブホを勝手に撮影していた“自称YouTuber”もいたそうだ。

「YouTuberに関しては、私のバイト先だけではありません。正規の料金を払い部屋を利用するだけならよいのですが、“おすすめのラブホ”というような動画を撮影するためなのか、ラブホの外観を勝手に撮影したり看板や入口付近をウロウロしたり、利用客が入りにくい状態になることは、立派な営業妨害かなと。最近は、YouTuberの中でレトロなラブホの撮影が多いようです」

 “ラブホに出入りはしていないけど、出禁になっている”という矛盾が生じているという(笑)。YouTuber以外にも半日くらいにわたってラブホ街をウロウロしている人もいるのだとか。

「撮影ではなく、あくまで個人的な趣味なら営業妨害にはならないのですが、ラブホから音漏れしているところを探して、ニヤニヤしながら聞き耳を立てている人もいるんです」

 近年は減ってきたが、ラブホから出てきたカップルを見てニヤニヤするために、入り口付近で佇む人も一定数いるそうだ。

◆出禁を言い渡された人の反応は?

 前田さんが、「実家がラブホ街」と言うと必ず、「音漏れする? 声聞こえるの?」と聞かれるようだが……。「聞こえません!」ときっぱり。

 ちなみに、出禁になった人たちはどのような反応をするのかを、前田さんに聞いてみた。

「普通に『あぁ……そう』みたいな感じでしたね。『あなたは出禁です!』という言い方はしなかったのですが、“ホテルならほかにもある”くらいの感覚なんでしょう」

<取材・文/資産もとお>

―[ラブホの珍エピソード]―