乗客はさぞ驚いたことだろう。ホームで電車を待っていたら、プラスチック弾(BB弾)で狙い撃ちされたのだから……。

8月2日、警視庁小松川署は暴力行為法違反(常習的暴行)の疑いで東京都江戸川区に住む大学生・長沼顕吾容疑者(24)を逮捕した。自宅マンションのベランダから、最寄駅のホームにいた乗客をエアガンで狙撃したとされる。

「逮捕容疑の事件は、7月27日と翌28日の両日に起きました。27日の朝、JR総武線の平井駅で電車を待っていた30代の女性が背中や首下に4発のBB弾を当てられたんです。28日の朝にも同駅にいた60代の男性の左肩に1発が。駅員がホームを調べると、80発ほどのBB弾が見つかりました。

乗客の目撃情報などから、長沼容疑者の犯行が発覚します。調べに対し『間違いありません』と容疑を認めているそうです。警察が長沼容疑者の自宅マンションの部屋を捜索すると、エアガン8丁のほか数千発のBB弾などが見つかりました」(全国紙社会部記者)

長沼容疑者の住むマンションと平井駅は40mほど離れている。長沼容疑者は、ベランダから乗客を狙い撃ちしていたとみられる。本誌カメラマンは長沼容疑者の送検の様子を撮影。眉間にシワを寄せ、報道陣を睨んでいるようにみえた。

犯行動機は呆れたものだ。警察に対し、こう供述しているという。

「人を撃ってみたいと思いました。反応がみたかった。何回もやりました」

平井駅では7月21日と26日にも、乗客から駅員へ「撃たれた」との被害相談があったという。警察は長沼容疑者に余罪があるとみて、捜査を進めている。