実際に働いてみたら思っていた仕事と違った、というのはよくある話だが、あまりに乖離が大きいと働き続けることはできない。長野県の50代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円)は、保育補助者として半年ほど働いている。子どもと関わる仕事がしたいという理由から始めたが、実際は
「汗だくで掃除、掃除、掃除です」
と訴えた。(文:天音琴葉)
7箇所あるトイレを一人で掃除。37度超の中、駐車場をきれいにしたり……
女性の勤務時間は5時間30分だが、
「5時間15分ずっと永遠に毎日掃除です!」「保育園に出勤してからすぐトイレ掃除から始まります。子どもに携わりたく入ったのに、全く携われず1日ずっと掃除だけ」
と不満でいっぱいだ。一般的に保育補助者は、子どもの着替えや食事の世話、遊びの見守りなど子どもと直接関わる仕事も担当業務に入るようだが、食器の片付けや施設内の清掃も行うようだ。施設によるところが大きいのかもしれない。ほかにこんな理由もあるようだ。
保育補助者は女性のほかに2人いるものの、「あとの2人はトイレ掃除はしません」というのだ。そのため7か所もあるトイレの掃除を女性が一人で行っているという。清掃箇所はトイレだけではない。
「気温が37度超えてるのに長い廊下の窓拭きに、駐車場の掃除に、各教室の掃除機にモップがけ」
も行っており、「熱中症レベル」というから相当危険な状態にあるようだ。さらに先輩や保育士からいじめも受けており、毎朝ストレス性の腹痛に悩まされているとも……。ついに耐えられなくなり、園長に「月末で辞めます」と伝えたといい、現在の心境を次のように明かす。
「保育補助とは掃除がメインなのかなと考えさせられました。パンドラの箱を開けないと会社の中身はわかりません。他所の畑はよく見えますがどこも変わらないと思ってます」
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