ASTROのユンサナが、ソロデビューを果たした。

彼は本日(6日)午後、ソウル中(チュン)区のバンヤンツリークラブ&スパソウル・クリスタルボールルームにて、1stソロアルバム「DUSK」の発売記念ショーケースを開催した。

2016年にASTROのメンバーとしてデビューし、8年で発売する初のソロアルバムであるだけに、ファンの関心と期待を集めた。

緊張した面持ちでステージに立ったユンサナは、「ある意味で待っていた瞬間だと思います。いつかソロ活動をやってみたいとずっと思っていたのですが、それが今日になるとは思ってもみませんでしたし、すごく緊張していますが幸せです。僕の声がぎっしり詰まったアルバムを初めて出すので、僕自身もたくさん聴こうと思います」と語った。

さらに、「グループの中で一番年下だったので、兄さんたちを頼りにして、愛嬌も振りまく末っ子だったのですが、ソロ歌手として1人でやってみたら、兄さんたちの大きさを感じました。ですが、成長した部分もたくさんあると思います。きちんと自分の姿をお見せできるよう頑張ります」とつけ加えた。

ソロデビューを決心した時期は、昨年12月だったという。ユンサナは「昨年12月、ソロアルバムを出そうと思いました。しばらく休んでいた時だったのですが、ファンの皆さんに会いたいと思って、ソロで小劇場コンサートを開きました。ファンの皆さんに本当に会いたかったですし、僕の音楽を聴いてもらえた時の喜びも大きく、事務所と話し合ってソロアルバムを発売することになりました」と説明した。

“黄昏”“犬とオオカミの時間”を意味する「DUSK」では、夕日が沈み始め、完全な夜に至る時間を感じられるよう、楽曲の収録順も考慮した。

今回のアルバムは、タイトル曲「Dive」、ユンサナの自作曲「キツネ星」をはじめ、愛する人を亡くした恋しさと後悔を叙情的に歌った「Losing My Mind」、ソウルフルな旋律で、日が暮れる頃の空を表現した「BITTERSWEET MISTAKE」、ダイナミックなボーカルが際立つパフォーマンス曲「BLEEDING」、窓の外の雨音を連想させる「Rain Down On Me」まで、計6曲で構成された。

タイトル曲「Dive」は、強烈なサウンドと映画のような雰囲気、ユンサナ特有の訴えかけるような歌声が調和したオルタナティブR&Bポップジャンルの楽曲だ。最も幸せだった思い出を刹那の夕焼けに例えた。悲しみと恋しさを抱いた闇だが、その夜に浸って流れに身を任せたいという気持ちを込めた。

ユンサナは「アルバムの準備を始めた時も、僕にどんな音楽ができるだろうかとすごく悩みました。本当に一日中、自分に合うカラーは何なのか考え、悩んでいたところ、事務所がその姿そのものをアルバムに入れてみようと言ってくださり、今回のアルバムが『DUSK』になりました」と説明した。

アルバムの制作秘話も公開した。彼は「会いたい人を思い浮かべながらジャケットも撮って、ミュージックビデオも撮影しました。恋しい人を思い浮かべながら自然に演技しようと努力しました。そうしたら、曲やミュージックビデオのムードがすごく自然に作られたので、満足しています」と振り返った。

ユンサナは8年間、ASTROの末っ子で、ボーカルとして活躍した。グループ活動にとどまらず、ムンビンさんと一緒にユニットとしても活躍した。その他にも、グループ、およびユニットのアルバムに自作曲「願い」とソロ曲「24時間」を収録。自主制作音楽コンテンツ「SANiGHT」を通じて多彩なカバー曲を披露して、ソロアーティストとしての基盤を固めてきた。

多数のソロ曲とOST(挿入歌)、カバーコンテンツを披露してきたが、自身の名前だけを掲げたソロアルバムをリリースするのは新しい経験だったはずだ。今回のアルバムを準備しながら気づいた自身の長所と短所は何だったのかという質問にユンサナは、「準備しながら発見した長所は、あえて言えば、グループ活動をする時には、アルバムのジャケットを撮る時には少し幼い感じがしました。今回ミュージックビデオやジャケットを見ていたら、妙に成熟していると感じました。何だか雰囲気が変わったなと思いました」と説明した。