菊池「僕ら3人はとにかく前を向いています。その先にある大きな夢を叶えて、好きな景色を見たいという思いで一心不乱に走り続けています。メンバーが2人辞めてしまって、グループ名まで変わって、それに対してもっと思いを馳せる時間があったり、少し立ち止まって振り返ってほしかったり、そんなふうに思う人も少なくないと思います。なぜ、僕たちはそれでも無我夢中で走り続けるのか。それは5人のSexy Zoneが叶えたかった大きな夢があるからです。どんなに無謀だと思われていても、大丈夫です。全部うまくいきます。なので、どうか僕たちtimeleszについてきてください」

 終わりで暗転するとステージのモニター画面には、これまでの紆余曲折のなかで歩んできたSexy Zoneにまつわる秒数、これからファンと共に刻んでいく秒数が映し出される。そして、山下智久プロデュースしたtimeleszとしてのデビューシングル「Anthem」など、4曲を披露。その力強いパフォーマンスから3人の覚悟をファンも感じ取っていた。ラストはステージ上で3人が手を取り合って、「We’re timelesz!」の掛け声でライブは幕を下ろした。

 変化を恐れないtimeleszの進化を今後も楽しみにしたい。

取材・文/吉岡俊 撮影/後藤巧