[画像] お風呂で水をぶっかけられて…まさかのプロポーズ!? 「激しすぎる結婚ウラ話」を菅原美優さん&伊藤盛一郎さん“格闘家夫婦”が振り返る

 格闘家の二人がハードでエレガントな道のりを経て5月に結婚を発表した。美容師でK−1女子アトム級王者の菅原美優さん(24)とパンクラスフライ級王者の伊藤盛一郎さん(30)。すでに入籍していたが、今年中に公表しようと時機を探っていたという。

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深夜の大さん橋で告白

 出会いは2019年夏、場所は江の島の海の家。美優さんは、先輩の後援会が催したバーベキューイベントに、ゲストとして参加。盛一郎さんも顔を出していた。

 互いのことは映像などで知っていた。美優さんは、RIZINに出場した盛一郎さんをテレビで見た母から「カッコいい選手がいるよ」と教えられた。「なので盛ちゃんに会ったとき、すぐお母さんにLINEしました」と美優さん。鍛え上げられた胸板を間近で見て「体、分厚ッ!」と思った。盛一郎さんは彼女の密着動画を見たことはあったが、本人を前にして「顔、ちっさ!」と驚いた。

伊藤盛一郎さんと菅原美優さん

 当時未成年だった美優さんはお酒が飲めず、ただ雰囲気に圧倒されていた。そこへオレンジジュースを手に盛一郎さんが現れる。「自分も普段は飲まないので」と言って彼がさりげなく見せた優しさに、彼女もすっかり打ち解けた。

 翌週、「一緒に映画行こうよ」と盛一郎さんから連絡。上映中の「天気の子」を見に横浜を訪れた。未成年の美優さんに対し、盛一郎さんは「こんな年下の子と付き合ったことはない。大丈夫なのかな」と戸惑いつつも、食事の後、深夜の大さん橋ふ頭へ。

「なぜかもともと12や21という数字が好き」な盛一郎さんは、日付がその数字に変わるのを待って、「もしよかったら付き合ってください」と告白。美優さんも「よろしくお願いします」。「あんな景色のいいところに連れて行かれたので、告白を待っていたんです」と笑顔で振り返る。

108本のバラとともに

 やがてコロナ禍に見舞われ、「Go Toキャンペーン」を使って全国各地へ。二人の試合がない時期、美容師でもある美優さんが休みの火曜日に出発するのが恒例となる。大まかに行き先だけ決めて「明け方に起きられたら車で。眠かったら新幹線で行く」という旅。盛一郎さんの趣味である釣りに美優さんもハマり、40センチ超のイナダを釣り上げたこともある。

「趣味や性格の方向性もよく似てる」という二人の入籍は、美優さんが勝利したある試合の2日後だった。

 美優さんが苦笑する。

「試合後ってなかなか寝付けなくて。次の日もいろいろあって、やっと寝られたのに、まさにその次の朝、すごい勢いで起こされて。お風呂で水をぶっかけられて目が覚めたんです」

 格闘技なみに激しい交錯。とまれ、連れて行かれたのはしゃれたカフェだ。「おめでとう」と勝利を祝福してくれた盛一郎さんが、なぜかそこから姿を消した。

 美優さんが店の人に呼ばれ、併設のチャペルに連れて行かれると……。

「それまでの思い出のムービーが流れてて。スーツ姿の盛ちゃんが現れて」

 108本のバラを抱えた盛一郎さんが「美優、結婚しよう」。美優さんは涙をこぼし「お願いします。美優でいいの?」と返すのがやっとだった。盛一郎さんも大泣き。美優さんは「髪も手抜きセット。お化粧も薄かったし、いつものワンピースをパッと着ただけだったのに」と、また苦笑。

 そんな二人にはやりたいことが山積みだ。「美容室も開きたいけど、せっかく立ち技と総合の二人なので、ジムもいいな」と美優さん。「車中泊しながらあちこち釣りに行って、釣った魚を食べながら旅して」と夢を語る盛一郎さんは、「格闘技で海外へチャレンジしてみたい。いずれ後輩の育成にもあたりたいですね」。

 リング上とは違う、柔らかな表情がそこにあった。

「週刊新潮」2024年7月25日号 掲載