―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第487回目をよろしくお願いします。
今回はGU新作マストバイ。夏秋の新作がここ数日でズラッと発売されました。今回はそんな中から「これぞ!」と思えるアイテムを紹介します。
◆人気が再燃している「太めのチノパン」
・チノツータックバギースラックス(丈標準71.0〜75.0cm) 2990円
・チノツータックバギースラックス+EC(丈長め80.0cm) 2990円
Y2K(2000年前後のトレンドリバイバルのこと)とワイドパンツトレンドの中で、太めのチノパン人気が再燃してきました。ダウンタウンの浜ちゃんが昔穿いていたようなあのルードなアメカジスタイルです。さすがトレンドにうるさいGU、いち早くこうした動きを掴み新作をリリースしてきましたが……これが服好きが唸る出来!
近年のGUは大人にも対応できるよう、過去のチープなモノ作りと訣別しトレンド感のあるデザインと安っぽく見えない服作りにシフトしてきています。が、そうはいっても所詮2000~3000円の服。
使える素材や縫製工場に限界があり、スラックスやテーラードなどは「デザインはいいけど、素材はそれなり」なものが多く、相変わらずこだわりのある服好きからは一定の距離を置かれています。
◆何年も履き込んだような風合いを再現
しかしながら、このチノパンはなかなかの出来。個人的に2024年のラインアップの中で今の所一番気に入っています。コットン100の厚手ツイルチノ素材を起毛させヴィンテージ古着のような暗めの発色と柔らかい質感に仕上げています。
ユニクロもGUもチノパンというと硬めの素材で作りがちですが、こちらは珍しく洗いをかけて柔らかくした落ち感のあるもの。何年も履き込んだような風合いが再現できており、古着屋さんに並んでいてもまったくおかしくない。
深めにタックが入ったゆったりルーズなシルエットも今っぽく、80年代のヴィンテージ古着のイメージ。
ここに少しゴツめのブーツやローファーなどを合わせてジャストサイズのTシャツを合わせたY2Kなスタイルが今年の流れ。我々おじさんの青春時代00年頃のあの着こなしがまた戻ってきたのです。
◆トレンド感強めの厚底シューズ
・チャンキーソールローファー 2990円
トレンドの厚底シューズ。GUもこの秋からチャンキーソールシリーズを開発、従来よりもさらに厚底でかつ自然な印象となる様に作られています。厚底といっても2種類あって、ジョージコックスのようなフラットソールと今回のようなヒールがあるセパレートソールの2つ。
フラットソールとは靴底すべてが均等に厚いものでボリューム感が強くスニーカーのようなカジュアルな印象が強くなります。おそらく厚底苦手な方はこれを想像されるんじゃないかな。フラットソールの厚底は「盛ってる感」が強いので、ある程度慣れと着こなしのリテラシーがないと抵抗感があります。
しかし、ヒールがあるセパレートソールの場合は、土踏まず部分が凹んでおり、凹凸があるため全面が分厚いわけではありません。そのためフラットソールに比べると厚底が目立ちにくくカジュアルな印象が軽減されるのです。
◆身長も足の長さも盛れて体型カバーに最適
GUで展開されているチャンキーソールシリーズは今のところすべてこのフラットソールになっています。そのため大人が履いても抵抗感は少ないはず。
さらにこのローファーは他モデルに比べるとトゥ部分が細く仕上がっているので、一見するとあまりボリューム感は少ない。店頭に並んでいるものを見るとそれなりに厚さがあるので「大丈夫かな……」と思うかもですが、足入れすると案外そこまでデカさを感じません。
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第487回目をよろしくお願いします。
今回はGU新作マストバイ。夏秋の新作がここ数日でズラッと発売されました。今回はそんな中から「これぞ!」と思えるアイテムを紹介します。
◆人気が再燃している「太めのチノパン」
・チノツータックバギースラックス(丈標準71.0〜75.0cm) 2990円
・チノツータックバギースラックス+EC(丈長め80.0cm) 2990円
Y2K(2000年前後のトレンドリバイバルのこと)とワイドパンツトレンドの中で、太めのチノパン人気が再燃してきました。ダウンタウンの浜ちゃんが昔穿いていたようなあのルードなアメカジスタイルです。さすがトレンドにうるさいGU、いち早くこうした動きを掴み新作をリリースしてきましたが……これが服好きが唸る出来!
近年のGUは大人にも対応できるよう、過去のチープなモノ作りと訣別しトレンド感のあるデザインと安っぽく見えない服作りにシフトしてきています。が、そうはいっても所詮2000~3000円の服。
使える素材や縫製工場に限界があり、スラックスやテーラードなどは「デザインはいいけど、素材はそれなり」なものが多く、相変わらずこだわりのある服好きからは一定の距離を置かれています。
◆何年も履き込んだような風合いを再現
しかしながら、このチノパンはなかなかの出来。個人的に2024年のラインアップの中で今の所一番気に入っています。コットン100の厚手ツイルチノ素材を起毛させヴィンテージ古着のような暗めの発色と柔らかい質感に仕上げています。
ユニクロもGUもチノパンというと硬めの素材で作りがちですが、こちらは珍しく洗いをかけて柔らかくした落ち感のあるもの。何年も履き込んだような風合いが再現できており、古着屋さんに並んでいてもまったくおかしくない。
深めにタックが入ったゆったりルーズなシルエットも今っぽく、80年代のヴィンテージ古着のイメージ。
ここに少しゴツめのブーツやローファーなどを合わせてジャストサイズのTシャツを合わせたY2Kなスタイルが今年の流れ。我々おじさんの青春時代00年頃のあの着こなしがまた戻ってきたのです。
◆トレンド感強めの厚底シューズ
・チャンキーソールローファー 2990円
トレンドの厚底シューズ。GUもこの秋からチャンキーソールシリーズを開発、従来よりもさらに厚底でかつ自然な印象となる様に作られています。厚底といっても2種類あって、ジョージコックスのようなフラットソールと今回のようなヒールがあるセパレートソールの2つ。
フラットソールとは靴底すべてが均等に厚いものでボリューム感が強くスニーカーのようなカジュアルな印象が強くなります。おそらく厚底苦手な方はこれを想像されるんじゃないかな。フラットソールの厚底は「盛ってる感」が強いので、ある程度慣れと着こなしのリテラシーがないと抵抗感があります。
しかし、ヒールがあるセパレートソールの場合は、土踏まず部分が凹んでおり、凹凸があるため全面が分厚いわけではありません。そのためフラットソールに比べると厚底が目立ちにくくカジュアルな印象が軽減されるのです。
◆身長も足の長さも盛れて体型カバーに最適
GUで展開されているチャンキーソールシリーズは今のところすべてこのフラットソールになっています。そのため大人が履いても抵抗感は少ないはず。
さらにこのローファーは他モデルに比べるとトゥ部分が細く仕上がっているので、一見するとあまりボリューム感は少ない。店頭に並んでいるものを見るとそれなりに厚さがあるので「大丈夫かな……」と思うかもですが、足入れすると案外そこまでデカさを感じません。
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