アスレティック・ビルバオに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズが、ドイツ代表との大一番に向けた意気込みを語った。3日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。
現在開催中のEURO2024で3大会ぶり3度目の欧州制覇を目指しているスペイン代表。“死の組”とも形容されたグループBを3戦全勝で首位通過すると、ラウンド16ではジョージア代表を4−1で撃破。開幕前の下馬評はそれほど高くなかったものの、ここまで全勝でベスト8進出を決めている。左ウイング(WG)を主戦場とするN・ウィリアムズはここまで1ゴール1アシストを記録。積極果敢な仕掛けで右WGのラミン・ヤマルとともにスペインの攻撃を牽引している。
準々決勝で激突するのは自国開催での優勝を狙うドイツ代表。開幕戦でスコットランド代表を5−1で一蹴すると、その後の2試合を1勝1分で終えてグループAを首位で通過し、ラウンド16ではデンマーク代表を撃破。FIFAワールドカップカタール2022後は歴史的不振に陥ったものの、ユリアン・ナーゲルスマン監督の就任とトニ・クロースの代表復帰が奏功し、スペインと並んで今大会屈指の戦術的完成度を見せつけている。
N・ウィリアムズは「誰も僕たちがここまで到達するとは言っていなかったし、優勝候補に推す声もなかった。でも、僕たちは素晴らしいチームであり、野心と決勝へ進む意欲を持っていることを示している。これからも一歩一歩前進していくつもりだよ」と前置きしつつ、「このチームにスターはいない。全員が重要な役割を担っているんだ。そのことが僕たちを強くしているし、全員が同じ方向を向いている。何か大きなことを成し遂げたいね」とチーム状態への自信を示した。
続けて、準々決勝の対戦相手であるドイツについても言及。司令塔として圧倒的な存在感を放っているクロースと、自身と対峙する可能性が高い右サイドバック(SB)のジョシュア・キミッヒについてそれぞれ次のようにコメントした。
「クロースは非常に優れたパサーで、まるで頭の後ろにも目があるかのようにプレーする。非常に完成された選手だと思っているよ。守備時により多く走らなければならなくなるし、チームはそのことに感謝しているだろう。彼がDFラインの左側に落ちてプレーすることは知っている。中盤や低い位置でブロックを組む時にはそれをコントロールしなければならない。僕たちは献身性を示す必要があるだろうね」
「キミッヒは偉大な選手だし、彼のキャリアがそれを物語っている。バイエルンに所属しているのにも理由があるし、僕は彼のことをリスペクトしているよ。でも、僕は自分のプレーをするつもりだ。僕がここにいるのはそのためだと思うし、何度だって彼と対戦するつもりだ。彼は偉大な選手だが、ベストを尽くすよ」
大注目の一戦は日本時間5日の25時(6日の1時)にキックオフを迎える。
PCMAX
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