ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがスロベニア代表戦(0-0、PK3-0)でPKを失敗した時、「僕はどん底にいた」と振り返った。イギリス『BBC』が伝えている。

 C・ロナウドは1日に行われたEURO2024決勝トーナメント1回戦のスロベニア戦でスタメン出場。0-0で迎えた延長前半15分にPKキッカーを務めたが、右足でゴール右を狙ったシュートは名手のGKヤン・オブラクに止められた。

「どんなに強い人間にも、そのような(悪い)日はある。チームが僕を最も必要としていたとき、僕はどん底にいた」

 PK失敗後に涙を流し、駆け寄ったチームメイトたちに励まされたC・ロナウドだったが、スコアレスのまま突入したPK戦では1人目のキッカーとして登場。大きなプレッシャーが掛かる中、右足でゴール左隅に突き刺し、勝利に貢献した。

「最初は悲しみ、最後は喜び。それがサッカーだ。説明できない瞬間だ。悲しくもあり、同時に幸せでもある」

「でも大切なのは楽しむことだ。チームは素晴らしい仕事をした。僕たちは最後まで戦い抜いたし、僕らの方が優勢だったから、勝利に値すると思う」

 また、PK戦で1人目から3本連続でストップする神業を見せたGKディオゴ・コスタは、「クリスティアーノが最も努力家であることは誰もが知っている。クリスティアーノと同じチームにいられることは光栄だし、喜びでもある」とキャプテンにリスペクトを示している。

 ポルトガルを救った守護神は「僕たちはファミリーだ。チャンスを生かすことに集中し、チームの力になりたかった。これが一番大事なことなんだ」とし、「これは僕の人生で最高の試合かもしれない」と語った。