[画像] 2000ユーロ入った財布を拾って人生逆転…「応援」殺到したオランダのホームレス

オランダで2000ユーロ(約34万円)入った財布を拾って警察に届けた30代路上生活者が「buycott」(「いいことや正しいことをした時、当人に報酬があるべき」という意味の新造語)を受けた理由が伝えられた。

AFP通信は26日(現地時間)、オランダ・アムステルダムの路上生活者のハジャー・エルアリ( Hadjer el Ali)さんが2000ユーロが入った財布を拾って警察に届けたことがニュースとなった後、オンラインファンディングを通じて一日で3万4000ユーロが集まったと伝えた。

ある匿名の寄付者が750ユーロを寄付するなど、計2800人が寄付に参加した。ハジャーさんに仕事を提案するメッセージも続いたという。

2人の子どもの父親で18カ月間ホームレス生活をしていたハジャーさんはアムステルダム中央駅で空きビンを探している間、ベンチの上に置かれた財布を見つけた。財布の中に相当な金額のお金が入っていたことを確認したハジャーさんは迷うことなく警察署で持っていって警察官に渡したという。ハジャーさんは「誰のお金か分からないが、本当に必要な人のものかもしれず、子どものために保管していたかもしれない」と話した。

警察は「財布に身分証や連絡先がなく、持ち主にいかなる連絡も取れなかった」とし「特別なことをした地域住民に授与している『シルバー親指賞』と50ユーロ相当の商品券を彼に手渡した」と伝えた。

財布は1年内に持ち主が現れない場合、ハジャーさんのものになる。

ハジャーさんは寄付のことを聞いて、インスタグラムを通じて「私の人生は完全にひっくり返った。すべての人々に心から感謝申し上げる」と話した。