北京市内に設けられた「ちいかわ」の特設店舗=4月(共同)

 中国で日本の漫画「ちいかわ」が大人気だ。主要都市にはキャラクター商品を取り扱う特設店舗がオープンし徹夜組を含め大勢のファンが行列。短期間で驚異的な売り上げを記録した。受験競争や就職難で疲労感が増す中国の若者が、愛くるしいキャラクターに癒やされていると中国共産党系メディアも報じている。

 ちいかわは主要キャラクターの「ちいかわ」や「ハチワレ」たちの何げない日常を描く。アニメ化され、コラボ商品が相次ぎ発売されるなど高い認知度を誇る。

 北京の特設店舗では女子大学生が「ぬいぐるみと一緒に寝たい」と興奮が収まらない様子だった。中国メディアによると上海の特設店舗では3月末、開店前からファン数百人が並び、5時間近く待った人もいた。入店時に人数制限が設けられたが、3日間の売上高は800万元(約1億7千万円)を超え、客単価は千元に上った。

 中国の短文投稿サイトは「ちいかわを見たら涙が止まらない」「心を癒やす力がある」といった書き込みであふれる。