イオンプライベートブランド商品「トップバリュの焼酎」、ご存じでしょうか。なんと4リットルで1867円(税込)。もう安すぎてデカすぎて、ポカン、としてしまいそうです。
 どうしてこんなに安いのか。そして、飲み心地を含めて本当にお得なのか? 実は酒造メーカー大手からも、類似する商品がリリースされているので、それらと飲み比べつつ、検証してみたいと思います!

◆「激安焼酎」は「焼酎甲類」であることが多い

 まずは、「なぜこんなに安いのか?」という疑問について。ここで「焼酎甲類」というワードが登場するのですが、これは日本の酒税法上の分類で、焼酎には実は「甲類・乙類」という2種類があるんです。

 その一番の違いは蒸留法。焼酎甲類は、純度の高いアルコールをスピーディーかつ低コストで抽出できる「連続式蒸留」によって蒸留されます。つまり、「大量生産に向いた蒸留法で造られているから安い」というのが答えとなります。ちなみに原料は「糖蜜」が一般的で、これはサトウキビから砂糖を搾ったあとの搾りかすから得られる副産物です。

 安くてたくさん造れるなら全部それでええやん、と商人気質の方なら思ってしまいそうです。しかし、焼酎甲類は大量生産でき、クセのないクリアな味わいに仕上げることができる反面、「銘柄ごとの個性を出しにくい」というデメリットがあります。

 そこで、「単式蒸留」によって造られる「焼酎乙類」の出番。こちらは、連続式蒸留に比べると大量生産には不向きですが、原料由来の香味をしっかりと残したまま蒸留することができる、というメリットがあるのです。「麦焼酎、芋焼酎など原料の名前が立てられたものは焼酎乙類」と覚えておいてあらかた問題ないでしょう。

 前置きが長くなりましたが、ここから本題。焼酎甲類は、クセがなくクリア、という特徴を活かして、チューハイをはじめ、さまざまなカクテルベースとして活用されることも多いお酒です。ということで、各々をまずはロックで、その味わいを踏まえて、おすすめの割り方も合わせてご提案します。

「トップバリュ」に加えて今回は、大手酒造メーカーの銘柄「アサヒ 大五郎」と「宝酒造 宝焼酎」を飲み比べました。

◆トップバリュ「焼酎25度」

 まずは「トップバリュ 焼酎25度(4L) 1867円(税込)」から。公式HPには、「マイルドな口当たりの奥深い味わい」とありました。原料にはサトウキビ糖蜜に加え、大麦、大麦こうじが使用されています。では実飲。

 ロックグラスを鼻に近づけると、サトウキビらしき香りがほんのりと漂います。飲むとサトウキビの風味がマイルドに香り、大麦も相まってか、自然な甘みがやさしく広がります。アルコール感は、後味に少しだけ感じるかな、という程度。

 カクテルベースにするなら、この「自然な甘み」を活かした組み合わせがよさそうです。今回は“お茶割り”の中でも「ウーロン茶割り」、いわゆるウーロンハイにしてみました。

 すると、まるで紅茶のアイスストレートティーのように、茶葉の香りとともに甘みがやわらかく広がる一杯に。ウーロン茶の銘柄は、苦みが穏やかなものを選ぶとよさそうです。割り方は焼酎1:ウーロン茶3で作って、好みで調節してみてください。

◆アサヒ「焼酎大五郎25度」

 お次は「アサヒ 焼酎大五郎25度(2.7L) 1584円(税込)」。こちらは原料にサトウキビ糖蜜のみを使用しています。公式HPによると、「仕上げに純水を使用。クセがなく飲みやすく、口当たりよくすっきりしていて、飽きのこない味わい」とのこと。ではいってみましょう。

 ロックにして匂いをかぐと、アルコール臭が軽くツンときました。口当たりはほぼ無味無臭、そこから糖蜜由来の甘みがじんわりと込み上げてきます。感覚で言うと、お米を噛んでいるときに近い。なおアルコール感は匂いだけで、今回飲み比べた中で「もっともクリア」、だと感じました。