今となっては希少な「安い」普通MT車

 普段運転しているクルマの変速機には、シフトレバーとクラッチペダルを合わせて操作するMT(マニュアルトランスミッション)と、自動でシフトチェンジを行ってくれるAT(オートマチックトランスミッション)があります。
  
 1980年代の中盤までは、国産普通車において販売比率は各50%程度でしたが、近年では約99%がATのクルマが占めているという状況です。

安くて日常的にMT操作を楽しめる国産MT車とは

 自ら操る喜びを味わえるMT車ですが、コンパクトな軽自動車や、シンプルな装備の商用車、パフォーマンスを重視した金額の高いクルマがほとんどです。

【画像】超カッコイイ! これが「安くて楽しい」国産MT車です(50枚以上)

 そんな中、今回は日常的にMT操作を楽しめるかつ、財布に優しいオススメの国産普通車を3台紹介します。

●トヨタ「ヤリス」(車両本体価格:157万9000円から)

 ヤリスは1999年1月に登場したコンパクトカーである「ヴィッツ」の、海外ネームとして用いられていました。

 2020年2月に現行モデルとなる4代目が誕生した際に、世界統一名称であるヤリスに変更されました。

 プラットフォームは、基本性能や商品力の飛躍的な向上を目的に開発したTNGAプラットフォームを採用。

 ガソリンエンジンが軽快でスポーティな走りなのに対し、ハイブリッドはしっとりした上質な乗り味を楽しめるように味付けされました。

 パワートレインは1リッター直列3気筒ガソリンエンジンと、1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジン、そして1.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの3種類が用意されています。

 その中でMT車は、1.5リッターガソリンエンジン・2WDモデルに設定されており、最高出力120ps・最大トルク145Nmを発揮し、これに6速MTを組み合わせています。

 またグレードもZ、G、Xの3タイプから選択可能です。

 価格は157万9000円(税込)から205万円(税込)で、なんと100万円台から購入できます。

スズキ「スイフト」(車両本体価格:192万2800円)

 スイフトは、2004年の初代モデル発売以来、グローバルでの累計販売台数が約900万台に達するスズキの世界戦略車です。

 そのスタイリッシュなデザインや、キビキビとした走りが評価されており、特に20代から30代の若い世代のユーザーから大きな人気を得ています。

 現行モデルの4代目は、2023年12月にCVT(無段変速機)モデル、2024年1月にMT車が発売されました。

 「“エネルギッシュ×軽やか” 日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」をコンセプトに、歴代モデルが培ってきた走行性能に加え、安全装備や利便性が向上。

 合わせてデザインは、クルマ全体を包み込むラウンド形状が先進的なイメージを表現しつつ、空力性能も考慮したスタイリングを実現しました。

 なおMT車は「HYBRID MX」グレードのみの設定となっており、パワートレインは、最高出力82ps・最大トルク108Nmを発揮する1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジンを搭載。
 
 これにスズキ初となる、マイルドハイブリッドと5速MTが組み合わされています。

 価格は192万2800円(税込)で、こちらも100万円台から購入できるうえ、WTLCモード燃費も25.4km/Lと、コンパクトカートップクラスの低燃費を記録しています。

マツダ「マツダ2」(車両本体価格:213万8400円から)

「マツダ2」は、1996年8月から発売されたコンパクトカーである「デミオ」の、海外ネームとして用いられていました。

 その後2019年9月のマイナーチェンジにて、世界統一名称である「マツダ2」に変更されました。

 コンパクトカーながら、ひとつ上のクラスを思わせる走りや上質なインテリアが特徴的で、日本のみならず世界からも人気を得ています。

 パワートレインは最高出力110ps・最大トルク142Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」と、最高出力105ps・最大トルク250Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の2種類が用意されています。

 なお、ガソリン、ディーゼル共に6MTが設定されています。

 価格は、ガソリンエンジンMTモデルの「15 SPORT・2WD」が213万8400円(税込)、ディーゼルエンジンMTモデルの「XD SPORT+・2WD」が245万7400円(税込)です。