元アーセナルでイングランド代表経験を持つマーティン・キーオン氏が、マンチェスター・ユナイテッドDFカゼミーロのプレーを「学生のやることだ」と痛烈に批判した。

 カゼミーロはCBとして出場したアーセナル戦の前半21分、GKアンドレ・オナナからパスを受けようと自陣深くまで下がる。ただオナナはロングフィードを選択。アーセナルはこのボールを拾って攻撃を始めたが、カゼミーロはスプリントせずにジョギングで立ち位置に戻っていった。

 その結果、カゼミーロはチームメイトから取り残される形で後方に位置したことで、マンチェスター・Uのオフサイドラインが下がってしまう。FWカイ・ハバーツはこの隙を見逃さず、右サイドのスペースで待機。ボールを受けるとドリブルで持ち運んでFWレアンドロ・トロサールの得点をアシストした。このゴールが決勝点となり、マンチェスター・Uは0-1で敗れた。

 試合後、キーオン氏は『BBC』でカゼミーロについて「彼はCBのスペシャリストではない」とコメントしながら、ジョギングしたことを「びっくりだ」と伝えて失点シーンを振り返った。元アイルランド代表のシェイ・ギブン氏も「開始20分だ。疲れているわけがないし、スプリントすべきだった」と語り、「あまりにも基本のことだ」と怠慢さを批判している。