(東京中央社)半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)を追った著書「TSMC 世界を動かすヒミツ」を日本で先月刊行した経済ジャーナリストの林宏文氏は25日、東京都千代田区の日本記者クラブで開いた記者会見で、台湾と日本の産業が連携できる重要な理由の一つには「台日の人々の心がつながっている」ことがあるとの見解を示した。

林氏は30年にわたりTSMCを取材。同書では台湾の半導体産業が成功した理由の他、台日の産業連携についても紹介している。

林氏は台日連携がベストコンビである理由について、その鍵は台日が相互補完の関係にあり、協力すれば互いに利をもたらせるからだと指摘。相互に利点があるからこそ、互いに信じられるとした。また、台日の人々の心のつながりについては、今月3日に台湾東部海域で起きた地震に関連し、日本のコンビニエンスストアに被災地支援の募金箱が置いてあるのを目にしたエピソードを語り、とても感動したと話した。

(戴雅真/編集:名切千絵)