『カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは『最新科学で顔の魅力を上げる方法』

『顔のたるみの原因は SMAS!?芸能人の顔一斉調査』

ほうれい線やクマなど、気になる顔の悩み。新潟大学大学院医歯学総合研究科 客員研究員の高見寿子氏は、顔のたるみの原因として近年美容業界で注目を集めている『SMAS』を紹介した。『SMAS』とは、顔の中にぶらさがっている表情筋や脂肪が入った袋のようなもののことで、これが頭頂部にある帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)につながっており頭頂部でつっているような形になっているという。頭頂部のほか目の下や頬周りなどとも接着の強い『SMAS』だが、一方で年齢とともに肌との接着が弱くなりやすいため、垂れ下がってしまうそうだ。

『SMAS』は顔まわりの脂肪の量や、太陽光を浴びることによるダメージによってたるみが生じるが、高見氏はほかにもシャワーの浴び方に対しても注意を促し、下を向いてシャワーを浴びることもたるみの原因になるとした。『SMAS』を引き上げるには、帽状腱膜の繊維方向を意識し、頬や髪の生え際を上に持ち上げるマッサージを行うことが効果的なのだそうだ。

新潟大学 大学院医歯学総合研究科
客員研究員 高見寿子

 

『夢の薄毛治療!髪の毛クローン毛包オルガノイド』

最新技術によって「髪の毛がない人でも、無限に髪の毛を増やすことができる」と語ったのは、横浜国立大学 大学院工学研究院 助教 景山達斗氏だ。はじめに景山氏は、薄毛には男女ともに男性ホルモンが関わっているとし、男性ホルモンである『テストステロン』に毛髪で産生された酵素がくっつくことで、毛髪の細胞にダメージを与える『ジヒドロテストステロン』が産生され、髪の毛が小さく細くなるとメカニズムを説明した。

こうした薄毛の対策として、これまで育毛剤の使用や植毛治療などが行われてきたが、現在新たに研究を進められているのが、クローン技術を応用した『毛包オルガノイド』だ。この技術は、マウスの皮膚から髪の毛の元になる上皮系細胞と間葉系細胞を取り出し、タンパク質と混ぜ合わせ培養することで、髪の毛に似た物質を作りだすもので、マウスの皮膚に移植すると定着し、一度抜けても新たな毛に生え変わる様子が確認されたという。現段階では、人間への応用は完成していないものの、毛根などに似た組織は生成されており、景山氏は今後5年を目標に、人の細胞で髪の毛を作ることを目指しているとした。

横浜国立大学 大学院工学研究院
助教 景山達斗

 

『紫外線からしみ・しわを防ぐ!顔が若返る魔法の成分マイトルビン』

学習院大学 理学部生命科学科 柳茂教授は、昨年自身のチームが発見した顔を若返らせる成分について紹介した。はじめに柳氏はシミやシワの原因として、紫外線によって壊される肌細胞の酵素・マイトルについて言及し、このマイトルが減少すると肌の老化が引き起こされるとした。マイトルが減少することで、シワなどの肌トラブルのほか、白髪も増加してしまうのだという。

柳氏は研究のなかで、ミトコンドリアの膜の上にあるマイトルを活性化させる物質としてマイトルビンに着目。マイトルビンをマウスに投与することで、ミトコンドリアにマイルドなストレスを与えるホルミシス効果が起こり、ミトコンドリアが活性化する可能性を語った。この働きを応用することでマイトルも増加させることができるそうだが、現時点では副作用などの確認を行なっている段階なのだとか。それでも柳氏は、最近マイトルビンを含む食材を発見したと語り、今後の研究へのさらなる発展が期待される。

学習院大学 理学部 生命科学科
教授 柳茂