特に、リョウはNCT 127のコンサートに訪れSMエンターテインメントにスカウトされたメンバーだ。そのような経歴を持つだけに、当時の状況についても特別な思い入れを話している。

彼は「『NCT 127 1st Tour 'NEO CITY : JAPAN - The Origin'』というコンサートに行った時、グッズを買うために並んでいて突然女性の方の視線を感じました。その時はちょっと怖いなと思ったのですが、やさしく声をかけてくださって(笑)。最初にお話を伺ったときはSMを名乗る詐欺だと思って信じていなかったのですが、名刺を頂いたんです」と当時を振り返り、「3ヶ月後にオーディションをするから来てくださいと言われました。このようなチャンスは一度きりかもしれないと思って、オーディションを受けました」と説明した。

文字通り「成功したオタク」となったNCT WISHのメンバーらは、それぞれのロールモデルについても語った。

ジェヒは「SUPER JUNIORのキュヒョン先輩と、NCTのジェヒョン先輩がロールモデルです」とし、「キュヒョン先輩はコラボステージの時に近くでお会いして、少し緊張しました。ジェヒョン先輩はアーティストを志すきっかけになった人なのですが、まだあまり話したことがないです。先輩たちのように、見る人を一目で魅了するようなアーティストになりたいです」と自身の抱負を明らかにした。

リョウもまた、「NCTのドヨン先輩が憧れだったのですが、プレデビューの時はもちろん食事もご馳走してくれて、ずっとよく面倒をみてくれました」と感謝の気持ちをあらわに。

ジェヒも「音楽番組の時もチキンと飲み物を買ってきてくれて、こんなにたくさん手助けと応援をしていただいて感謝しています」と付け加えた。彼はさらに「ドヨン先輩だけでなく、BoA先輩もハンバーガーを買ってくれました。たくさんの先輩が応援してくれているし、プレデビューの時は東方神起のユンホ先輩が直接コーチングしていろんなコメントをくださってありがたかったです」と、所属アーティスト間の交流について語った。

「ロールモデルはNCTのテヨン先輩です」と語ったのは、サクヤだ。彼は「『SMTOWN』の公演が終わった時に『お疲れ様』と言ってもらえて、成功したオタクになったことを実感しました」と笑いを誘った。

ジェヒ、サクヤ、リョウは、NCT WISHというグループでともに活動することになったそれぞれの印象について語っている。

ジェヒは「サクヤとリョウは初々しい魅力があるけれど、それぞれが異なるエネルギーを持っています。ステージで表情やポイントをよく掴んでいます」と2人を褒めた。サクヤもまた「ジェヒは高音、リョウは低音がきれいで、2人のハーモニーは素晴らしいです」と2人の強みについて明らかにした。

NCT WISHは、グループのプロデューサーを務めるBoAについても語った。BoAはNCT WISHのデビュー以降、各種ショーケースをはじめとした多彩なコンテンツを通じてグループへの深い愛情をあらわにしている。

シオンは「東京のデビューステージ以前も、活動を開始してからも、緊張のせいで準備したものをうまく見せられなくて残念な気持ちが都度ありました。BoA理事は『あなたたちはうまくやっているから、ただ楽しくやってね』と言ってくださって、それ以降僕たちも自信と確信を持ってステージを一層楽しめるようになりました」とBoAとのエピソードについて触れた。

リクもまた「『WISH』のミュージックビデオ撮影時も、『自信を持って楽しくやってね』と言ってくださった」と付け加えた。

SMエンターテインメントの系譜を受け継ぐグループとして、責任感を感じる場面もあるというNCT WISH。

シオンは「SMエンターテインメントのDNAを実感するのか」という質問に対して「NCT WISHは、SMのスタッフや関係者の皆さんによるトレーニングとプロデュースによって誕生したグループなので、僕たちが判断するには客観性に欠ける可能性があります。それらの部分に関しては、ファンの皆さんが良く判断してくれると思っています」と語り、慎重な姿勢を見せた。

ユウシは「BoA理事がそばでずっと手伝ってくださるので、僕たちもBoA理事のフィードバックを受けながら成長しています。BoA理事が日本でも活動されていてその方面でも有名な方なので、僕たちを助けてくださいます」と感謝の意を惜しまなかった。

リクもまた「BoA姉さんがいつもそばにいてくれるから頼もしいです」とし、シオンは「アドバイスを求めて話せる先輩がいらっしゃること自体が、SMのDNAのように思います」と打ち明けた。

そんなNCT WISHが掲げる今後の目標も、“大型新人”の名にふさわしいものだった。

「メンバーたちと、活動がひと段落してから目標について話したことがあります」と切り出したシオンは、「一番些細な目標は、日帰りでもいいから僕たちだけで旅行をしたいです。そして、今年は新人賞を頂けるよう頑張りたいです。大きな目標は、『NCT NATION』が開催されたスタジアムと東京ドームで単独コンサートをすることです」とコメント。志の高さがうかがえる熱心な言葉は、今後の活動に対する期待感を一層高めた。