(台北中央社)台湾東部海域で3日朝に発生したマグニチュード(M)7.2の地震で、強い揺れの中、台北市内の産後ケアセンターで看護師たちが新生児を守った動画が話題を呼んでいる。動画はインターネットで拡散された他、英の公共放送BBCでも報じられるなどし、賞賛の言葉が次々と送られている。

動画が撮影されたのは、震度5弱を観測した台北市内の産後ケアセンター「マシェリ」。看護師たちが強い揺れに耐えながら、新生児が乗ったベッドが動かないよう懸命に押さえ、部屋の外から別の看護師が手伝いに駆けつける様子が映っている。

同センターの看護師のアリさんは中央社の取材に対し、「地震が起きた時、怖がる時間はなく、赤ちゃんの安全を優先した。夜勤の同僚も駆けつけて助けてくれた」と振り返り、賞賛と関心を寄せた人にお礼を述べた。看護師長のエレインさんは「どの赤ちゃんも、お父さんとお母さんの宝物。真っ先に安全を確保した。この温かなパワーを皆さんに届けられてうれしい」と話した。

(侯姿瑩、黎桑尼、易繼中/編集:中村充孝)