大谷側に再三接触を試みるも返答無し

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)に行われた会見で、長く専属通訳を務めた水原一平氏が違法賭博に関与したとされる問題について声明を発表した。水原氏のインタビューを掲載するなど、独自報道を出してきた米スポーツ専門局「ESPN」は、大谷側に「捜査当局に窃盗の報告をしたという証明を提示するよう求めた」と説明。「オオタニの広報はコメントを拒否した」と報じている。

 ESPNは「ショウヘイ・オオタニの代理人はどの捜査当局に窃盗の報告をしたのか明言を避ける」との見出しで、一件について取材を続けるティシャ・トンプソン記者とパウラ・ラビーン記者の著名記事を掲載。「ドジャースのスーパースターであるショウヘイ・オオタニの代理人は火曜日、元通訳の窃盗疑惑についてどの当局に連絡したのかというESPNの質問に対し、再び返事を拒否した」と伝えた。

 記事では、大谷の弁護士が21日に出した「ショウヘイは大規模な窃盗の被害者になり、我々は問題を当局に引き渡している」との声明を紹介。ESPNはそれ以降、どの捜査当局に連絡をしたのか大谷側に再三質問をしているものの回答は得られておらず、「火曜日に、オオタニか彼の代理人が捜査当局に窃盗の報告をしたという証明を提示するよう求めたが、オオタニの広報はコメントを拒否した」という。

 ESPNは独自に「窃盗疑惑の調査をしている可能性のある地元、州、連邦の機関」にコンタクトをとったものの、大谷側から連絡を受けたという確認は取れていない。国土安全保障省は合衆国内国歳入庁(IRS)とともに水原氏の捜査をしていることは認めたものの、それが大谷の窃盗疑惑に関するものなのか、大谷側から連絡を受けたからなのかについては明言しなかったようだ。

 記事によると、違法賭博の胴元と報じられているマシュー・ボウヤー氏については、国土安全保障省、IRS、カリフォルニア中央地区連邦検事局が昨年10月から捜査しているという。さらに、これらの機関は、2019年にヤシエル・プイグも関与した違法賭博の捜査にも関わっており、「当局のミズハラについての捜査が、より広範囲な捜査の一部なのか、オオタニの窃盗疑惑が関係していたとしても、どのように関係しているのかは不明だ」としている。

(THE ANSWER編集部)