●ビットコインが最高値に迫る
仮想通貨ビットコインの価格が4日、6万8000ドルを突破し、2年ぶりの高値を更新した。史上最高値の6万8999ドルも視野に入れている。【こちらも】好調な株式市場へ警鐘を鳴らすバフェット氏らの意図とは!?
円換算では円安も相まって1BTC=100万円を超えている。
現物ETFが承認されたことで、2024年年初から暴騰しているが、ビットコインだけでなく他の暗号資産(仮想通貨)も上昇しており、バブルが到来しているのだろうか?
●イーサリアムなどの仮想通貨も買われる
イーサリアムも5日、日本円建てで史上最高値の1ETH=55万円を突破した。3月13日に予定されているデンクンアップデート完了への期待と見られる。2021年11月も大型アップデートで上昇していた。ブラックロックなどの大型ファンドは、ビットコインの次はイーサリアムのETF上場を申請しており、2024年内の承認を目指している。
一方で、ブロックチェーン上のカエルをテーマにしたペペコインが100%の上昇、ボンクや柴犬コインなどのミームコインの上昇も目立っている。
ミームコインは1000種類以上あると言われており、ビットコインなどに比べて安価に買うことができる。
その分、値動きが激しく、先導的な動きで一瞬にして資金を失うリスクがあり、ギャンブルとの批判も多い。市場操作しやすく、中には詐欺目的のミームコインもあり、問題となっている。
●危険な兆候も
ビットコインについては、4月の半減期への期待もあるのだろう。しかし、ビットコインはETF承認後、資金流入がマイニングを上回る状況が続いており、明らかに買われすぎている感がある。
柴犬コインは時価総額が急上昇し、建玉が増加、過剰な投機の兆候とも取れる。
日米株もリスクオン相場となっているが、2月に発表されたPCEデフレーターが予想通りで、6月の利下げへの期待が高まっているからという指摘もある。
今後、インフレ後退の鈍化が顕著となれば、利下げの延期が警戒されて、一気に流れが変わってしまう恐れもある。
ミームコインを含め、ビットコインなどの仮想通貨はさらにその傾向が強くなりやすい。安易に上昇相場へ乗るのは、危険である。
外部リンク財経新聞