オーストラリア、クイーンズランド州南部に位置するサンシャインコーストを拠点に、爬虫類の捕獲・駆除サービスを行っている「サンシャインコースト・スネーク・キャッチャーズ・24/7」。そのInstagramに今月18日、ニシキヘビがポッサムを丸呑みにする衝撃的な動画が投稿された。動画はフォロワーの一人が送ってきたものだそうで、豪ネットニュース『Yahoo Australia』が伝えて注目された。

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自宅車庫で、巨大ヘビが野生動物を捕食していたら…。考えただけでもゾッとするが、オーストラリアで今月中旬、そんな光景が捉えられた。

体長3メートルはあると思われるコースタルカーペットニシキヘビ(以下、ニシキヘビ)がかぶりついていたのは、樹上性有袋類のポッサム(コモン・ブラッシュテイル・ポッサム)で、民家の車庫の天井から顎を大きく開けてぶら下がっている。ヘビはすでにポッサムを頭から半分吞み込んだ状態で、口からは脚と尻尾が突き出している。

一方のポッサムはすでに死んでいるようで動きがなく、ニシキヘビはしばらくすると、体を回転させながら上昇した。そしてそれまで下を向いていた頭を上げると、ポッサムの脚と尻尾が天井に向かって突き出した。

コモン・ブラッシュテイル・ポッサムは“フクロギツネ”と呼ばれ、大きい個体は体重が4.5キロにもなる。動画のポッサムもかなりの大きさで、ニシキヘビが全て丸呑みできるのか心配になるほどだが、「サンシャインコースト・スネーク・キャッチャーズ・24/7」のオーナーで、スネークキャッチャーであるスチュアート・マッケンジーさん(Stuart McKenzie)は、このように語った。

「丸呑みできないケースも見たことはある。でもポッサムが途中でつかえている様子はないし、あのヘビは上手く呑み込んでいるよ。それにコースタルカーペットニシキヘビはたくさんの鋭い歯を持っていて、強さもあるし、獲物を丸呑みできる優れた能力を持っているんだ。」

「真夏の繁殖期が過ぎたこの時期、ヘビはより大きな獲物を捕らえようとする。だから、この動画のようなことはほぼ毎日のように起きていてね。ヘビは鶏小屋や大型の鳥の檻に侵入したり、ポッサムを食べたりするんだよ。」

さらにニシキヘビが天井からぶら下がり、逆さまのままでポッサムを呑み込む姿には、「あの状態だったら、ああするしかないだろうね。ヘビにとっては大変かもしれないけど、本当に凄いことだよ」と述べ、「ヘビが車庫に入り込まないようしっかり戸締りをし、庭は日頃から草を刈るなどして整えておくことだね」とアドバイスした。

また、この動画を見た人からは、次のようなコメントが寄せられた。

「うちにもこのヘビに来て欲しいな。ポッサムはいつもうちの屋根から侵入してくるからね。」
「こんな獲物を食べた後には、1か月は何も食べずに生きていけそうだね。」
「逆さまの状態で、後ろ手に縛られ、獲物を呑み込んでいることを想像してみて! ヘビって凄いね。」
「あの顎はどうなってるの? いったいどこまで広がるの?」
「ヘビが捕食する際の、体の適応力が半端ない。」
「あんなに大きな獲物を消化できてしまうことに驚愕。」
「これは絶対ノー! でもポッサムがかわいそうと思いつつ、目を離すことができなかった。」
「これは見るのがつらい。恐ろしいわ。」
「これが自然なのだろうけど、どうにも落ち着かないな。」

なお、テックインサイト編集部ではスチュアートさんに、「ニシキヘビがこれだけの大きさの獲物を呑み込むにはどのくらいの時間がかかるのか」「ポッサムを捕食した場合、ヘビはどのくらいの間、食べずにいられるのか」などについて質問を投げかけている。

ちなみにインドネシアでは2022年、体長6.7メートルのニシキヘビのお腹の中から、行方不明になっていた女性(54)が発見された。女性はゴム農園に出かけたまま帰宅せず、家族は捜索願を出していた。

画像は『Dan Rumsey Instagram「A show of strength!!!」』『@Jason8V92TA X』『7NEWS.com.au 「Snake in Queensland found devouring large possum while dangling from roof」(Credit: Caters News)』『Aviad Bar Facebook「קיפודים מאוד אוהבים לנשנש נחשים.」』『The Sun 「GRIM FIND Granny vanishes after popping out into woods for a walk… what cops found was truly horrifying」(Credit: ViralPress)』『iBahia 「VÍDEO: ‘Anaconda’ gigante regurgita sucuri no interior de Goiás」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)