間もなく今年も終わりですね。年末の「大掃除」をしなければ…! と焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。でも、忙しくてどこから手をつけていいか分からない、なんてことも。そこで今回は、元小学校家庭科教諭で掃除に関する著作もある、お掃除ブロガーのよしママさんに、たった2日で終わる「大掃除」のコツと進め方を教えてもらいました。
まだ間に合う!すぐできる年末大掃除。たった2日で終わらせるコツとスケジュール
年末の大掃除の季節になりました。普段の家事に追われ、なかなか大掃除の時間を取れないという方向けに、たった2日間で終わらせるスケジュールを考えました。つけおきをうまく取り入れれば、磨く時間を節約して効率よく進められます。2日間だけなので週末や冬休みにぜひお掃除の時間をつくってみてください。
●大掃除を2日間で終わらせるコツ
・事前に不要なものは捨てておきましょう。掃除の邪魔になります。不要なファブリック類はカットしてウエスにしておくと、使い捨てしやすいです。整理整頓はせずに掃除のみ行います。
・大掃除では主に、落としておきたい油掃除、カビ取りを重視します。上から下、奥から手前をルールにお掃除を進めていきましょう。
・カーテン洗濯は時間がかかりがち。毎日の洗濯にプラスして洗っていけば、ほかの日や年始に先送りすることも可能。普段から少しずつ進めておきましょう。
・エアコン掃除も省略。もしやるのであれば、カーテンを外す洗濯の日にやるとベターです。エアコンから落ちるホコリがカーテンにつきません。
・今回のつけおきは、粉末の酸素系漂白剤「オキシクリーン」で行います。セスキや重曹よりアルカリ度が高く、汚れ落ちは抜群です(トイレタンクのみ専用洗剤を利用)。
1日目はつけおき中心、2日目はカビ取りを中心に行います。同じ洗剤をその日にあちこちで使えば、掃除が一気に進められます。また、いちいち掃除用の手袋を交換する必要がありません。
おすすめ「大掃除スケジュール」
1日目、2日目のスケジュールをご紹介します。
●1日目のスケジュール
シンクでのつけ置きはお昼ごはんを食べてから行うと、昼食づくりとぶつかりません。
シンクにためた酸素系漂白剤(今回はオキシクリーン)のつけおき液は、レンジフード、壁、コンロ掃除に使うと効率よくお掃除できます。シンクのつけおき液をボウルでくんで別に保管しておき、ふき掃除に使っています。
また、寝る前に、つけおき液でトイレタンクや水たまり部分もつけおきしておくと、ラクにピカピカにできます。つけおき液を入れた水たまり部分にトイレブラシも浸せば、一緒にきれいになりますよ。
(1) 浴槽のつけおき開始(前日の残り湯を使ってもOK)
(2) 洗濯後、洗濯槽のつけおき開始
〜お昼休憩〜
(3) シンクで換気扇、五徳のつけおき開始
(4) レンジフード掃除
(5) コンロ掃除
(6) つけおき後の磨き(浴槽、シンク)
(7) 寝る前にトイレのつけおき開始(タンク、水たまり)
●2日目のスケジュール
1日目で取れなかった汚れを、塩素系漂白剤で落としていきます。家全体のカビ取りを行います。朝いちばんはトイレ掃除です。昨晩つけおきした液で便器を磨いておきましょう。外の窓回りの掃除は寒いので、午後の暖かい時間に行うとよいですよ。
(1) 朝、トイレ掃除
(2) 浴室、キッチン、洗面所のカビ取り(排水口など塩素系漂白剤)
〜お昼休憩〜
(3) 外の窓ガラス掃除、サッシの掃除
(4) 掃除機をかける(家具裏、冷蔵庫の裏も)
(5) 床の水ぶき
(6) 玄関掃除
普段の洗濯や食事づくりをしながらの大掃除は、とても大変ですよね。とくに2日間で行う場合は、掃除箇所を厳選して行わないと終わりません。家族で分担しながら協力して行いましょう。午前中は並行してやらないといけないほかの家事(洗濯やごはんづくり)もあるので、余裕をもって組んであります。前倒ししたり、順番を組み替えてみたり、自分なりにアレンジしてみてください。
酵素系漂白剤で手荒れすることもありますので、使用する場合にはゴム手袋をしましょう。
塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸や酢などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具、家電によって使用できないものもあります。各種取扱説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を着用して、塩素系漂白剤を使用する際は手や目を保護し、十分に換気してください
外部リンクESSE-online