最近、映画や舞台で大きい役を演じるときは、事前にオリジナルのノートを作るようになった。今回の『Love song』でも、そのノートが役作りで大いに活かされた。
「0歳から今の年齢までをノート一冊に丸々書くという役作りをしています。『Love song』で言うと、花はどこで生まれて、どういう生い立ちがあって、このときに分岐点があって、好きな食べ物は何々とか、自分なりに想像して書くんです。今回は撮影期間が短かったので、現場で役を作り込むのではなく、本読みの段階で全てセリフを入れて。現場では寝ていてもセリフが出てくるぐらいの状態にしました。そんなときにノートはお守り代わりになるんです。それに花は私に近いから、すらすらとノートを書くことができました」
花と、木口健太演じる誠は幼馴染みで、しばらく疎遠になっていたが偶然再会。とある事件に巻き込まれた二人は、一緒に行動を共にしながら、離れていた時間を取り戻すように愛し合う。そんな二人の濡れ場シーンも用意されており、ボディメイクにも力を入れた。
「腹筋を中心とした筋トレと食事制限でボディメイクをしました。あまり花がバキバキに腹筋が割れているのも嫌なので、適度に女性らしいラインを保つようにして、食事に気をつけました。現場にもサラダとフルーツを持って行って、現場のお弁当は食べないようにして。
濡れ場に恥ずかしさはなかったですね。若いうちに出せるものは出そうという考えですから。ただ木口さんが初めての濡れ場だったらしくて、かなり緊張されていました。『嫌なことがあったら言ってね』と、すごく気を遣ってくださっていたので、私のほうが後輩なのに、『やりたいようにやって!』とお伝えしました(笑)」
舞台やドラマの撮影が続く中、プライベートの過ごし方は一人行動が多い。
「基本的にオフは寝て過ごすことが多いんですが、思い立ったら即行動で、映画を観に行ったり、横丁に行ったり、登山をしたり、図書館に行ったり。誰かと一緒に行くと気を遣ってしまうので、基本的に一人行動です。昔から、そのほうが楽だし。14歳で東京に出てきたときも、一泊二日の旅行に行くぐらいのノリで『じゃあね』って家族にお別れをしたら、お母さんが号泣していて。それぐらい一人でいることの寂しさが分からないから、この先、結婚できるのかなと不安になります(笑)。
二十代の頃は結婚願望もあったんですけど、30歳を過ぎたあたりから別にしなくてもいいかもと思うようになって。何せ14歳から一人で生活できちゃっていますから、これはちょっと危ないなと。一度ぐらい結婚生活を経験してみたいですけどね」
▼『Love song』
2023年10月20日(金)より池袋シネマ・ロサにて上映!ほか全国順次公開
増田有華 木口健太 山口大地/藤吉久美子 本田博太郎
青木一馬 平山 大 牧野裕夢 広瀬彰勇 大川夏凪汰 佐藤真澄 角 謙二郎
監督:児玉宜久
脚本:村川康敏 宍戸英紀
- 前へ
- 2/2
外部リンクエンタメNEXT
関連情報(BiZ PAGE+)