これまで“演技ドル(演技+アイドル)”たちと良い演技を披露してきたソル・ギョング。彼は「EXOのディオに『僕と共演した子たちはみんな上手くいったよ』と話しました」とし、映画「THE MOON」のヒットにも自信を見せた。

映画「THE MOON」(監督:キム・ヨンファ)に出演したソル・ギョングは最近、ソウル鍾路(チョンノ)区の某所で行われたインタビューを通じて、出演のきっかけなどを明かした。

韓国で先月公開された「THE MOON」は、事故によって宇宙に1人残された宇宙飛行士のソヌ(ディオ)と、必死に彼を助けようとする元宇宙センター長のジェグク(ソル・ギョング)、アメリカ航空宇宙局(NASA)の総括ディレクターのムニョン(キム・ヒエ)の死闘を描いた。

ヒットメーカーのキム・ヨンファ監督の限界のない挑戦で期待を集めた「THE MOON」は、韓国初の月探査を素材に、広く神秘的な月と宇宙をハイパーリアリズムにより具現化した。

ソル・ギョング、ディオ、キム・ヒエなど、名俳優たちが月と地球の間の38.4kmをつなぐ熱い人類愛と共感を誘うストーリーを伝え、シナジー(相乗効果)を披露した。

キム・ヨンファ監督からキャスティングの提案を受けた時は「想像もできませんでした」と話したソル・ギョングは、「実はSF映画はあまり好きではないんです。SFジャンルを自分から見るタイプでもありませんでした」と話した。

「しかし、キム・ヨンファ監督なら上手くやってくれると思えたんです」と話した彼は、「“ダブル一千万”観客を動員した監督ですから、多くの観客とコミュニケーションをしたじゃないですか。悩む理由があまりありませんでした」と話した。「ヒットを期待する気持ちもあったのか」という質問には「なかったと言えば嘘になります」と率直に答えた。

ソル・ギョングは続いて「僕も知らないうちにSF映画はハリウッドの専有物で、外国の俳優が出演しなければならないと思っていたようです。遠い未来の話とばかり考えていました」とし、「しかし、韓国の月探査機タヌリが月の軌道をまわっているじゃないですか。この映画を通じて月の探査はそこまで遠い未来のことではないかもしれないと思えました」とつけ加えた。

VFXにより完成した「THE MOON」を見てびっくりしたというソル・ギョング。彼は「『ゼロ・グラビティ』の予算が、韓国ウォンで1000億(約100億円)かかったと言いますが、それが10年前の話ですから、『THE MOON』の場合は10分の1にあたる制作費をかけたのと同じです」とし、コストパフォーマンスに感嘆したと明かした。「THE MOON」の制作費は、280億ウォン(約28億円)だ。

彼が驚いたのはVFXだけではなかった。ソヌ役を演じたディオの熱演を見たソル・ギョングは「ディオがあまりにも苦労したので、僕は遊んでいたとまで思えました」と話した。

続いて「撮影の時はほぼ会っていませんでした。それぞれ別で撮影をしていたので、どれだけ苦労をしたのかよく知らなかったんです。真夏に宇宙服を着るのを見て、ため息をついたこと、それが全てでした」とし、「完成版を見たら、本当に苦労したんだなと思いました。ワイヤを5〜6本つけて、5〜6人がそのワイヤーを引っ張れば宇宙を遊泳するモーションが出てきます。体に力もすごく入りますし、すごく苦労したんだなと思いました。それに比べたら僕を含む地球人たちはリアクションだけしていたな、口先だけのアクションだったなと思いました」と話した。

ディオが演じたソヌと映画で深い感情を分かち合うが、宇宙と地球で遠く離れた空間という設定であるため、非対面で共演した。

「完成した作品では大型スクリーンを通じてソヌとジェグクがコミュニケーションをとりますが、実際に撮影する時はそうでなかったのでもどかしかったです」と振り返ったソル・ギョングは、「映画を観ると宇宙の前のジェグクがみすぼらしく、無気力に見えました」と話した。