少女時代のスヨンが治療薬開発に巨額の寄付をした。

【写真】「違和感ゼロ」“高校生”演じたスヨンの制服姿

韓国の順天郷(スンチョンヒャン)大学・富川(プチョン)病院は8月21日、スヨンが遺伝性網膜疾患の治療薬開発を支援するため、投資基金「レティナ1」を造成し、「失明退治運動本部」会員らとともに同病院眼科のパク・テグァン教授が設立した「(株)oligoNgeneファーマシュティカル」に巨額の寄付金を渡したと明らかにした。

パク教授は韓国の遺伝性網膜疾患および網膜疾患遺伝子治療専門家として「(株)oligoNgeneファーマシュティカル」を設立し、網膜オルガノイド技術を基盤とした遺伝性網膜疾患ターゲットエクソームおよび細胞治療剤開発を進めている。遺伝性網膜疾患に使用できる汎用治療薬の開発が目標だ。

(写真=順天郷大学・富川病院)スヨン(左)とパク・テグァン教授

遺伝性網膜疾患は、遺伝子に問題が生じ、幼少期から夜盲症、求心性視野狭窄などの症状を経験する珍しい疾患だ。現在まで失明の原因として知られている遺伝子だけで250種類を超え、韓国国内の患者は約1万5000人〜2万人と推算されている。まだ根本的な治療法が確立されておらず、早期発見後に視力を守るのが最善の方法だ。

なお、「失明退治運動本部」は2000年代初頭から、スヨンの父親であるチェ・ジョンナム会長が発展させてきた韓国最大規模の会だ。スヨンは2012年から同本部の広報大使を務めており、10年間にわたって募金イベントを毎年開催し、収益金と私財を加えて眼科希少疾患関連研究に寄付してきた。

パク教授は「数年以内に実質的な助けになる治療薬を披露する」とし、「今回の患者投資基金造成およびファンド投資契約は、希少疾患で苦しむ患者の生活を変化させることができる道標になるだろう」と述べた。

またスヨンは「国内の希少疾患治療薬の研究を発展させようとする研究陣の努力に感謝する」とし、「患者に意味ある変化をもたらす意味深い活動に貢献できて心から嬉しい」と伝えた。

◇スヨン プロフィール

1990年2月10日生まれ。SARAMエンターテインメント所属。2002年に高橋麻里奈とのデュオroute0で日本デビューした。デュオ解散後、2007年に少女時代のメンバーとして韓国デビューを果たす。グループ内では最高身長(172cm)で、モデル体型のためファッションブランドのモデルを多数務めた。日本での活動経験から日本語も堪能。少女時代の活動当時から女優業にチャレンジし、2014年のドラマ『私の人生の春の日』で連ドラ初ヒロインを演じた。2019年5月に現在の所属事務所へ移籍し、女優業に力を入れている。主な出演作は映画『デッドエンドの思い出』(2019年日本公開)、『ガール・コップス』(2019年作)、ドラマ『今日、妻やめます〜偽りの家族〜』『ザ・プロファイラー 〜見た通りに話せ〜』『それでも僕らは走り続ける』など。