『涼風』『君のいる町』『風夏』を手掛けた瀬尾公治原作のシーサイドラブコメ『女神のカフェテラス』がテレビアニメ化、4月より放送中。
笑いと深みたっぷりの恋愛ドラマを織りなすヒロイン5人の中から、「Familia」一のバリスタの腕を持ち、バンド活動にも勤しむクールガール・鳳凰寺紅葉役を演じる瀬戸麻沙美さんに、作品・キャラクターの魅力を語っていただいた。
>>>クールな表情の下に秘めた情熱!紅葉のキュートな名場面を見る(写真18点)
――まず原作を読んで、どんな感想を抱かれましたか。
瀬戸 最初の1、2ページを開いて、しっかり女性の裸が描かれていることに衝撃を受けました(笑)。突然女の子たちとひとつ屋根の下で暮らし始めるという現実では起こり得ない設定ですが、女の子たちにそれぞれ個性があり、王道のラブコメ展開にワクワクしましたし「アニメではどんなドタバタになるんだろう?」と気になりました。
その一方で隼の手腕でカフェを立て直していくという現実的な部分も描かれていて、色々な要素が詰まっている作品だな、という印象でした。
――では、オーディションにはどのように臨まれましたか。
瀬戸 オーディションテープは、ヒロイン全員分作りました。さきほど言ったとおりヒロインの個性が強いので、「秋水は1人だけテンションがめちゃくちゃ高くて楽しそうだな」とか、紅葉はこの時点で「この子は演じられるチャンスがあるかも?」みたいな直感があったり、色々な想像を膨らませながら作業を進めて面白かったですね。
――紅葉というキャラクターの第一印象、また彼女の魅力についてどう感じられていましたか。
瀬戸 紅葉の第一印象は5人の中でも特に掴みどころがないというか……多くを言葉にしないタイプなのでミステリアスな印象でした。
でも営業後のカフェでの隼とのやり取りを見ると、ただクールなだけではなく、からかってみたりする遊び心が感じられましたし、同居している女の子たちからの信頼も厚く頼りにされている部分があったので、多分性格が良い子なんだろうなと思いました。
あとクールな人なのかなと思いきや、意外と熱血タイプなんですよね。バンドをやっていたり、コーヒーにも詳しいし、やりたいと思ったことをとことん突き詰める努力家であるところや、お母さんの呪縛といった家庭の事情など、物語が進むにつれて少しずつ新たな紅葉さんの魅力が見えてくると思います。
――アフレコ時のディレクションなどで、印象に残ったものはありますか。
瀬戸 紅葉の変化については自分でも意識して見せていこうと思ったのですが、あまり大きく変化をつけすぎてしまうとかえって嘘っぽくなってしまうのでは、と感じたので控えめに演じてみたところ、「照れるところやちゃかすところは、わかりやすく大きく演じて良いです」と言われました。
そこからはギャグっぽいところなどは、紅葉さんなりに振り切った芝居を心がけました。
――ほか、演じる際に気をつけたポイントなどはありましたか。
瀬戸 隼や他の女の子たちとの掛け合いの際、とにかく皆のテンションが高く、特に隼のツッコミの迫力が想像以上だったので最初はそれに気圧されそうになってしまったんですね。なので限られた時間の中で、ちゃんとそれを受け流して、マイペースでテンションの低い紅葉さんのキャラクターがぶれないように調整をしなくてはいけないなと思いました。
――アフレコ現場での印象的な出来事はありますか。
瀬戸 アフレコをしていたのはワールドカップをやっていた時で、深夜早朝と追いかけて観ていて寝不足で大変でしたが(笑)、山根(綺)さんや水中(雅章)さんたちと、その話題で盛り上がれたのが楽しかったです。
(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
――瀬戸さんから見た、隼の印象はいかがですか。
瀬戸 ラッキースケベみたいなところにデレデレしたり下心が見えない、ちょっと堅物的なところは女性ヒロイン多めの作品の主人公に必要な「鈍感スキル」なのかな、と思いました(笑)。あと、お店を締めた後に一人でパソコンに向き合ったり、お店の再建計画を立てていたりするところが、隼の本当の素顔なのかなとも思います。
一言多いし、乙女心も分かっていないんですが、肝心なところはしっかり気づいている一面もあって、女の子たちもそこで「隼、良いじゃん」と思っちゃう。そこが私的に癪で悔しいというか……うん、ちょっと嫌な奴ですよね(笑)。
――紅葉から見習いたい部分、また彼女に共感できる部分はありますか。
瀬戸 彼女は「自分はまだまだ」と思いこんで悩んでいるところがあるようですが、バンド仲間に一目置かれるくらいのパフォーマンスができているし、コーヒーの知識もとことん突き詰めているところがすごいですよね。私はノー・ストイックで生きているので、ここまで突き詰められないですし(笑)、しかもそれらを不言実行でやれているのが凄いなと思います。
――では、紅葉以外で気になるキャラクターといえば?
瀬戸 キャラクターの個性としては秋水ですね、もうぶっ飛んでいるので(笑)。あと、流星さんのエピソードが好きです。一生懸命やっているけど損をしてしまっている子は応援したくなる、というか、気になりますね。
――作品にちなんで、何かカフェにまつわる思い出などがありましたら、お聞かせください。
瀬戸 あるカフェを目当てに遠出したことがありますね。その時はプリンとパンケーキをいただいたかな? 私は今流行のふわふわじゃない、昔ながらのホットケーキみたいなのが好きで、食べ方にもこだわりがあるんです。まず先に切ってしまって、切った側面のスポンジ部分にメープルシロップやバターを染み込ませるのが私の流儀で、一緒に行った友達も真似したいというのでやり方を伝授したのを覚えています。
――5人のヒロインの中で、瀬戸さんと仲良くできそうな人は?
瀬戸 白菊さんと一緒にお酒を飲むのは大変そうだし、秋水は楽しそうですけれど、ちょっと想像できない突飛な行動をしそうで怖いかも。桜花さんと流星さんは、常識人っぽいので仲良くできそうです(笑)。
桜花さんはお洋服作りをしているので、その作業の様子を一度見てみたいと思いますし、流星さんは人当たりが良いので仲良くできたら良いなと思える子ですね。
――最後にアニメを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いいたします。
瀬戸 漫画で描かれている楽しいドタバタ感が、アニメではより一層観て聞いて楽しめると思いますし、ドタバタなところだけではなく、キャラクターごとのエピソードも丁寧に描かれていくと思いますので、どうぞお楽しみに。
瀬戸麻沙美(せと あさみ)
4月2日生まれ。StarCrew所属。主な出演作は『ちはやふる』(綾瀬千早)、『私の百合はお仕事です!』(西園寺寧々)、『アルスの巨獣』(ツルギ)、『テクノロイド オーバーマインド』(エルザ)、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(サビーナ・サルディン)、『呪術廻戦』(釘崎野薔薇)ほか。
(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
笑いと深みたっぷりの恋愛ドラマを織りなすヒロイン5人の中から、「Familia」一のバリスタの腕を持ち、バンド活動にも勤しむクールガール・鳳凰寺紅葉役を演じる瀬戸麻沙美さんに、作品・キャラクターの魅力を語っていただいた。
>>>クールな表情の下に秘めた情熱!紅葉のキュートな名場面を見る(写真18点)
――まず原作を読んで、どんな感想を抱かれましたか。
瀬戸 最初の1、2ページを開いて、しっかり女性の裸が描かれていることに衝撃を受けました(笑)。突然女の子たちとひとつ屋根の下で暮らし始めるという現実では起こり得ない設定ですが、女の子たちにそれぞれ個性があり、王道のラブコメ展開にワクワクしましたし「アニメではどんなドタバタになるんだろう?」と気になりました。
その一方で隼の手腕でカフェを立て直していくという現実的な部分も描かれていて、色々な要素が詰まっている作品だな、という印象でした。
――では、オーディションにはどのように臨まれましたか。
瀬戸 オーディションテープは、ヒロイン全員分作りました。さきほど言ったとおりヒロインの個性が強いので、「秋水は1人だけテンションがめちゃくちゃ高くて楽しそうだな」とか、紅葉はこの時点で「この子は演じられるチャンスがあるかも?」みたいな直感があったり、色々な想像を膨らませながら作業を進めて面白かったですね。
――紅葉というキャラクターの第一印象、また彼女の魅力についてどう感じられていましたか。
瀬戸 紅葉の第一印象は5人の中でも特に掴みどころがないというか……多くを言葉にしないタイプなのでミステリアスな印象でした。
でも営業後のカフェでの隼とのやり取りを見ると、ただクールなだけではなく、からかってみたりする遊び心が感じられましたし、同居している女の子たちからの信頼も厚く頼りにされている部分があったので、多分性格が良い子なんだろうなと思いました。
あとクールな人なのかなと思いきや、意外と熱血タイプなんですよね。バンドをやっていたり、コーヒーにも詳しいし、やりたいと思ったことをとことん突き詰める努力家であるところや、お母さんの呪縛といった家庭の事情など、物語が進むにつれて少しずつ新たな紅葉さんの魅力が見えてくると思います。
――アフレコ時のディレクションなどで、印象に残ったものはありますか。
瀬戸 紅葉の変化については自分でも意識して見せていこうと思ったのですが、あまり大きく変化をつけすぎてしまうとかえって嘘っぽくなってしまうのでは、と感じたので控えめに演じてみたところ、「照れるところやちゃかすところは、わかりやすく大きく演じて良いです」と言われました。
そこからはギャグっぽいところなどは、紅葉さんなりに振り切った芝居を心がけました。
――ほか、演じる際に気をつけたポイントなどはありましたか。
瀬戸 隼や他の女の子たちとの掛け合いの際、とにかく皆のテンションが高く、特に隼のツッコミの迫力が想像以上だったので最初はそれに気圧されそうになってしまったんですね。なので限られた時間の中で、ちゃんとそれを受け流して、マイペースでテンションの低い紅葉さんのキャラクターがぶれないように調整をしなくてはいけないなと思いました。
――アフレコ現場での印象的な出来事はありますか。
瀬戸 アフレコをしていたのはワールドカップをやっていた時で、深夜早朝と追いかけて観ていて寝不足で大変でしたが(笑)、山根(綺)さんや水中(雅章)さんたちと、その話題で盛り上がれたのが楽しかったです。
(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
――瀬戸さんから見た、隼の印象はいかがですか。
瀬戸 ラッキースケベみたいなところにデレデレしたり下心が見えない、ちょっと堅物的なところは女性ヒロイン多めの作品の主人公に必要な「鈍感スキル」なのかな、と思いました(笑)。あと、お店を締めた後に一人でパソコンに向き合ったり、お店の再建計画を立てていたりするところが、隼の本当の素顔なのかなとも思います。
一言多いし、乙女心も分かっていないんですが、肝心なところはしっかり気づいている一面もあって、女の子たちもそこで「隼、良いじゃん」と思っちゃう。そこが私的に癪で悔しいというか……うん、ちょっと嫌な奴ですよね(笑)。
――紅葉から見習いたい部分、また彼女に共感できる部分はありますか。
瀬戸 彼女は「自分はまだまだ」と思いこんで悩んでいるところがあるようですが、バンド仲間に一目置かれるくらいのパフォーマンスができているし、コーヒーの知識もとことん突き詰めているところがすごいですよね。私はノー・ストイックで生きているので、ここまで突き詰められないですし(笑)、しかもそれらを不言実行でやれているのが凄いなと思います。
――では、紅葉以外で気になるキャラクターといえば?
瀬戸 キャラクターの個性としては秋水ですね、もうぶっ飛んでいるので(笑)。あと、流星さんのエピソードが好きです。一生懸命やっているけど損をしてしまっている子は応援したくなる、というか、気になりますね。
――作品にちなんで、何かカフェにまつわる思い出などがありましたら、お聞かせください。
瀬戸 あるカフェを目当てに遠出したことがありますね。その時はプリンとパンケーキをいただいたかな? 私は今流行のふわふわじゃない、昔ながらのホットケーキみたいなのが好きで、食べ方にもこだわりがあるんです。まず先に切ってしまって、切った側面のスポンジ部分にメープルシロップやバターを染み込ませるのが私の流儀で、一緒に行った友達も真似したいというのでやり方を伝授したのを覚えています。
――5人のヒロインの中で、瀬戸さんと仲良くできそうな人は?
瀬戸 白菊さんと一緒にお酒を飲むのは大変そうだし、秋水は楽しそうですけれど、ちょっと想像できない突飛な行動をしそうで怖いかも。桜花さんと流星さんは、常識人っぽいので仲良くできそうです(笑)。
桜花さんはお洋服作りをしているので、その作業の様子を一度見てみたいと思いますし、流星さんは人当たりが良いので仲良くできたら良いなと思える子ですね。
――最後にアニメを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いいたします。
瀬戸 漫画で描かれている楽しいドタバタ感が、アニメではより一層観て聞いて楽しめると思いますし、ドタバタなところだけではなく、キャラクターごとのエピソードも丁寧に描かれていくと思いますので、どうぞお楽しみに。
瀬戸麻沙美(せと あさみ)
4月2日生まれ。StarCrew所属。主な出演作は『ちはやふる』(綾瀬千早)、『私の百合はお仕事です!』(西園寺寧々)、『アルスの巨獣』(ツルギ)、『テクノロイド オーバーマインド』(エルザ)、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(サビーナ・サルディン)、『呪術廻戦』(釘崎野薔薇)ほか。
(C)瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
外部リンクアニメージュプラス