6月23日から放送開始する新ドラマ『悪鬼』で、鬼が見られる民俗学教授「ヨム・ヘサン」役を演じたオ・ジョンセが作品に臨んだ感想を直接明らかにした。

演技をしながらヘサンのような心を持つようになったと話すオ・ジョンセ。『悪鬼』の魅力は何だろうか。

オ・ジョンセが演じたヨム・ヘサンは、幼い頃から鬼と神を見ることができた人物。最初は恐怖を感じ、見えないふり、知らないふりをしていたが、悪鬼が母親を殺したことをきっかけに悪鬼探しに躍起になる。

民俗学という学問でぼんやりとその答えを探すようになり、教授にまでなった。悪鬼を探すためとあれば、誰も行かないような過疎の村まで駆けつけて地域調査を日常的に行う。全国の廃家、家跡、発掘現場、骨董品店などを探し回った。そんなある日、ク・サンヨン(演者キム・テリ)に出会い、あれほど探し回っていた悪鬼と再会することになる。

本日(6月8日)公開されたキャラクターポスターは、ヨム・ヘサンがどんな人物なのか明確に示している。

(画像提供=SBS)ドラマ『悪鬼』

他人が見られないものを見るために社会性は欠如し、自分の言葉を信じる人がいなくても悪鬼を探すために迷わず着実に歩んできた人。シニカルなように無表情だが、相手を観察する目つきだけは生きている。作品の中の悪鬼を象徴する「影」が彼の顔半分を覆っており、一生悪鬼とともに生きてきたと言っても過言ではない彼の人生を映しているようだ。

オ・ジョンセはヨム・ヘサンを「霊視ができる、寂しい痛みのある民俗学者」と紹介した。この人物を演技するためにどのように接近すべきか悩んだという彼は専門的知識や学問的な側面より「ヘサンの情緒を作ること」に集中した。悪鬼を追う大きな物語の枠組みは、キム・ウンヒ作家がうまく設計して作ってくれたため、その中で動くヘサンの情緒を多く考えたという。

「ヘサンは過去に縛られて暮らす“未熟な大人”から悪鬼の実体を探し追う過程を経て、少しずつ成長し、変貌する。悪鬼を追う話の中で見どころと隠されたまた別の話の面白さを思う存分楽しんでほしい」と伝え、「数多くの人物が悪鬼という存在を複雑に考えているが、この関係に集中すればさらに面白く楽しめるだろう。さらに過去から現在までこの関係と叙事がどのように結ばれて解決されるのかを理解して見れば、より一層興味深く見ることができる」として見どころを紹介した。

SBSの新しい金土ドラマ『悪鬼』は、悪鬼に憑かれた女とその悪鬼を見られる男が疑問の死を暴く韓国型オカルトミステリードラマで、6月23日金曜22時から初回放送される。

(記事提供=OSEN)