FOXスポーツの実況ジョー・デービス氏が話題に

 米大リーグで生まれた名実況が話題を呼んでいる。クッションボールの処理に手間取った外野手に対し、表現した一言が実に的確で「史上最高のアナウンサー」「彼の伝説の実況リストに追加しよう」の声が上がった。

 3日(日本時間4日)のヤンキース―ドジャース戦。ドジャースが5点を追う7回、1点を返し、なお無死一塁で代打バルガスが左翼線への打球を放った。これを処理したのがヤンキースのカブレラ。角度のあるフェンスのクッションボールに手間取り、グラブを1度、2度と出したが、するするとセンター側に白球が逃げていく。そうこうして、もたついている間に一塁走者を生還、打者走者の三塁進塁を許してしまった。

 この時、バルガスの打球を見た米放送局「FOXスポーツ」で実況のジョー・デービス氏は「バルガスがライン際に引っ張る! フェアだ! ドジャースが連続で代打成功!」と切り出した。さらに「コーナーを転がっていく! まだ転がり続ける!」と伝え、「濡れた石鹸のようにカブレラから勢いよく逃げていく!」と表現。状況を的確すぎるほどに言い表した実況だった。

 同局のMLB専門ツイッターはこの一言を文面に紹介し、映像を投稿すると「デービスは史上最高のアナウンサー」「レフトでネズミを捕まえようとしている」「なんて実況だ」「卓球ボールを追いかけているときのよう」「GOAT(史上最高)デービス」と“名実況”に絶賛の嵐。大谷翔平マニアとしても知られる同局のアナリスト、ベン・バーランダー氏も「これもジョー・デービスの伝説の実況のリストに追加しよう」と投稿した。

(THE ANSWER編集部)