インターネット最大の海賊版電子書籍データベースの 1つであるZ-Libraryは、運営者が2022年11月に逮捕されて閉鎖した後、2023年2月に当局の規制を逃れるためにログイン必須の新しい仕組みで復活しています。復活したサイトのユーザーデータベースから、利用者は既に60万人以上にまで増えていることを、世界のユーザー分布などと合わせてZ-Libraryが明らかにしました。

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'More Than 600,000 Students and Teachers Use Z-Library' * TorrentFreak

https://torrentfreak.com/more-than-600000-students-and-teachers-use-z-library-230522/



学術雑誌や学術テキストの海賊版サイトとして最大級の規模を持つ電子書籍データベース「Z-Library」は、2022年11月4日に突然閉鎖したことが報じられた後に、11月16日にはニューヨーク州東部地区の連邦検事局が、Z-Libraryを運営していた2人のロシア人を逮捕・起訴したことを発表しました。閉鎖の直前には1000万冊を超える電子書籍と8600万件を超える学術論文がZ-Libraryから提供されており、アメリカの大学では教科書の価格が1977年から2015年にかけて1041%上昇しているなどの理由から、教科書にかかるコストの負担を軽減したい多くの大学生が「Z-Library」を頼りとして毎月数百万人がアクセスしていました。

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閉鎖から4か月後となる2023年2月、Z-Libraryはユーザー個人専用のドメインを設定することでアクセスを可能にして復活しました。IT系ニュースサイトのTorrentFreakによると、「将来的にドメインを押収されることを回避するために、必要に応じてバックアップドメインを設定することで、サイトの混乱を緩和させている」と考えられるそうです。

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2023年5月初週には、Z-Libraryに接続されているドメインが新たにアメリカ司法省に差し押さえられたことが報じられました。しかし、依然としてZ-Libraryは海賊版の教科書や教育資料を無料で提供するという姿勢を強固にしており、Z-Library公式がTelegramに投稿した内容から、登録されたメールアドレスから集計して、世界中の3万以上の教育機関から、60万人以上の学生ないし学者が新しいZ-Libraryを使用していることが明らかになっています。

Z-Libraryが公開したユーザーの世界的な分布では、中国の利用者が最大数で、インド、インドネシアのユーザーが続いています。ただし、アメリカがZ-Libraryを取り締まった都合により、アメリカに関連するデータは除外されているとZ-Libraryはコメントしています。



文献を最も多くアップロードしたのは中国の大学関係者で、そのほかブラジル、コロンビア、フィリピン、南アフリカの大学から多数の教科書・教育資料がアップロードされており、全世界にわたって普及していることがわかります。



さらにZ-Libraryは、「Z-Libraryをサポートしている大学トップ5」として、中国の主要大学のほか、オーストラリアのシドニー大学、カナダのトロント大学、アイルランドのダブリントリニティカレッジ、コロンビアのナシオナル・デ・コロンビア大学を挙げ、Z-Libraryが多くの学生にとって貴重なリソースであることを明確に示しています。



また、もっとも多くブックリストが作成された教育機関としてオーストラリアのモナシュ大学が挙げられており、それにアイルランドのダブリントリニティカレッジ、イギリスのリーズ大学が続いています。

Z-Libraryは「FBIによる圧力があるなかで、私たちは活動を継続するよう努めており、より多くの大学が教育活動でZ-Libraryを使用し続けることを願っています」と述べています。