俳優の向井理が、今秋スタートのフジテレビ系ドラマ『パリピ孔明』(毎週水曜22:00〜)に主演することが1日、明らかになった。

向井理(左)と原作書影 (C)フジテレビ (C)四葉夕ト・小川亮/講談社

累計発行部数160万部突破の『ヤングマガジン』(講談社)で現在も連載中の同名人気コミックが原作の同ドラマ。中国三国時代の名軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に若かりし姿で転生し、歌手を目指す1人の少女を軍師のごとく成功に導いていくサクセスストーリーだ。

主人公の諸葛孔明(向井)は、「魏」「呉」「蜀」という3つの国が天下の覇権争いをしていた三国時代に、「蜀」に仕えた“天才軍師”。魔法のような作戦を考えては、次々と敵を倒し、戦で数多くの功績を残してきた。西暦234年、戦いのさなか孔明は病で倒れてしまい、息を引き取ってしまう。

しかし、病死したはずの孔明は、なぜか現代の日本へと転生し、ハロウィーンでにぎわう夜の渋谷に降り立つ。ゾンビや吸血鬼、オオカミ男など仮装をしている人たちを見た孔明は、見慣れぬ光景に戸惑い、その場所が“死後の世界”だと勘違い。状況が分からないまま渋谷の若者たちに絡まれて、ダンスミュージックが鳴り響くクラブにたどり着く。そこで、1人の歌姫と出会った孔明は、彼女の歌声に心打たれる。

その後、現代のものに触れ、鏡に映る若き日の自分の姿を見た孔明は、未来の日本へと転生したことを理解。そして、歌手を目指す少女の歌声にほれた孔明は、彼女の軍師(マネジャー)として全力でサポートすることを決意。三国時代、戦いのない平和な世界を望む主君の元、戦乱の世を生きていた天才軍師・孔明は、時を超え現代の日本で1人の少女の夢をかなえるため、音楽によって作られる泰平の世を目指すため、最高の頭脳をもって日本の音楽界に新たな風を吹き込む。

企画は、『忍者に結婚は難しい』(フジ)や映画『午前0時、キスしに来てよ』などを担当した高木由佳氏。プロデューサーは、『わたし、定時で帰ります。』(TBS)、『重版出来!』(同)、Netflixシリーズ『First Love 初恋』を手がけた八尾香澄氏。脚本は、『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』(カンテレ)、『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ)、『監察医 朝顔』シリーズ(フジ)などの根本ノンジ氏。そして演出は、ソフトバンク『神ジューデン登場』篇や松屋『みんなの!マツベンサンバ』篇などの話題のCMから、ショートフィルム『突撃!南島原情報局(神回)』や、King&Princeの「シンデレラガール」などのMVも担当し、数々のヒット作を残してきた渋江修平監督が務める。

コメントは、以下の通り。

■向井理

――オファーを受けての率直な感想

「久しぶりにフジテレビの連続ドラマに出演しますが、フジテレビ作品にはいろいろと思い出もあり、特別な思いがあります。また、今回ご一緒させて頂くプロデューサーをはじめスタッフたちとの縁も感じ、引き受けさせて頂きました」

――台本を読んだ感想はいかがでしたか?

「実写にするにはハードルの高い作品。どう撮るのか難しい分、面白いと思いました。どういう描写にするのか、実際にどう撮影していくのか、楽しみです。また、このドラマは音楽をテーマにしている作品です。諸葛孔明が主人公のドラマではありますが、歴史もののドラマだけではありません。一人の軍師という名の戦略家が、アーティストを育てていくプロデュース・成長物語でもあります。実際にアーティストの方々にも出て頂くことで、リアリティーも増すと思います。そういったシーンをキャストの一人として初めて目撃できるというのはすごく楽しみです」

――諸葛孔明という役について

「今回のようなキャラの強い役をこの年齢になって演じることがなかなか無いので…思いっきり楽しんで演じたいと思っています。登場する計略や戦術について書かれている本などは読むようにしていますが、一番大事なのは、脚本で表現された世界を読み込み、さらに面白くすることだと思います。特別に役作りをするというよりは、台本に向き合い、理解を深め、諸葛孔明という役をいかに自分のものにするか、どう表現するのか、何が一番ベストなセリフの出し方なのか、考えて演じたいと思っています」

――実際の衣装を着用してみての感想

「帽子の高さも含めると210cm近い。とにかくボリュームがあります。何度も衣装合わせを重ねて、ぜいたくな世界観を作れたと思います。孔明という役を、いかに説得力を持って表現するか。衣装やメークの力を借りて、作っていきたいと思います。(衣装は)重いし、暑くて大変ですが…(笑)」

――視聴者の皆さんへのメッセージ

「転生モノであることや、『パリピ孔明』というキャッチーなタイトルからはイメージがつきにくいかもしれませんが、原作や脚本で描かれているのはすごく芯の通った物語です。一人の歌姫がプロのアーティストへと成長する姿は、三国時代、戦いの中、孔明の主君が成長していく部分ともリンクしていると思います。また、ドラマを通して音楽を聴いてもらえることで、改めて“音楽の持つ力”を感じて頂けると思います。そして、視聴者の皆さんには是非、“音楽”そのものを楽しんでご覧頂きたいです」

■企画:高木由佳氏(フジテレビ編成部)

――本作について

「『パリピ孔明』というタイトルのキャッチーさに興味を持ち、原作を読んだのですが、タイトルに負けない内容の面白さに衝撃を受けました!転生した孔明がハロウィーンの渋谷に降り立ち、一人の歌姫を軍師としてメジャーデビューさせるまでのサクセスストーリーは、ワクワクの中に妙な納得力もあり、今までに見たことのないものが作れると確信しました」

――諸葛孔明(主演・向井理)のキャスティングについて

「孔明は、凛(りん)としていて知的で、感情は表には出さないが、芯が強い人というイメージがあります。ギャグにはならず、華麗な衣装を着こなしながらも知性と聡明(そうめい)さを感じさせる演者は、向井さんしかいないと思いオファー致しました。孔明の衣装を着た時の向井さんは、キラキラしていてこの世に降り立った正に異次元のスターでした!」

――視聴者の皆さんへのメッセージ

「主演の向井さんの孔明はもちろん、キャスティングも独特で、地上波では見られないような組み合わせがどんな化学反応を見せてくれるか楽しみです。また、もう一つの大きな魅力が、音楽です!これから発表になる出演者によるハートフルで力強い歌声が現代から一気に春秋戦国時代へと誘ってくれるかも!?映像と音楽のマリアージュが最高にハッピーでテンション爆上げのドラマを作り上げていきます。このドラマを見てトキメキが止まらない!そんな作品を楽しんで頂けると思います」

■プロデューサー:八尾香澄氏(C&Iエンタテインメント)

――本作について

「『三国志』を題材にした中国ドラマが好きで、その壮大な世界観に憧れを抱いておりました。そして3年前、連載が始まったばかりの漫画『パリピ孔明』を読み、現代日本に諸葛孔明が転生し、シンガーの軍師になる、というアイデアを思いついた原作の先生方、天才!と思いました。<三国志×音楽>、これは面白くなる予感しかありませんでした。日本を舞台に諸葛孔明を描くこと、連続ドラマで毎話音楽シーンを描くこと…全てが規格外に大変です。常に予想の斜め上を行く演出の渋江さんをはじめ、とにかく熱く、こだわりの強い、面白いスタッフが集結しています。毎日が予想外の連続です」

――諸葛孔明(主演・向井理)のキャスティングについて

「無謀な挑戦ともいえる今回の作品を完遂するためには圧倒的に信頼できるパートナーが必要だと思い、主演の諸葛孔明役を向井理さんにオファーしました。諸葛孔明になった向井さんのスチールを撮影しながら、いよいよこの一大プロジェクトがスタートするんだと緊張しています。無口で不器用なワーカーホリック、偏屈で魅力的な脳外科医、聡明(そうめい)で頼れる防衛大臣に続く、新しい向井理を是非、楽しみにしていてください」

――視聴者の皆さんへのメッセージ

「本作にはさまざまなジャンルの音楽が登場します。今は日々、この企画に参加してくれたアーティストの方々から、劇中に登場する楽曲のデモが届き、聴くたびに心が踊る毎日です。そして、まだ発表はできませんが、とっても魅力的なキャストが続々と決まっております。早く視聴者の皆様に、目でも耳でも楽しいドラマ『パリピ孔明』をお届けしたいです。漫画・アニメで既にこの世界観を堪能している方々も、三国志ファンも、音楽ファンも、満足してもらえるエンターテインメントを作りたいと思っております。是非ご期待ください」

(C)フジテレビ