藤浪晋太郎がほろ苦デビュー

 米メジャー・アスレチックスの藤浪晋太郎投手は1日(日本時間2日)、本拠地エンゼルス戦のメジャー初登板初先発で2回1/3、5安打8失点3四球で初黒星を喫した。2回までパーフェクト投球だったが、大谷翔平投手にも適時打を許すなど3回に乱調。球団レジェンドは「メカニック的に彼は間違っていた」「投手コーチも認識すべきだ」と乱調要因を指摘した。

 アスレチックスは1-13で大敗。本拠地の中継局「NBCスポーツ・カルフォルニア」のスタジオでは、「フジナミの不安定なデビュー」がテーマになった。解説を務めたのは、現役時代にワールドシリーズ制覇に貢献したメジャー通算168勝のデーブ・スチュワート氏。「外角のコーナーへのファストボール、そして、彼にはスプリットがある。2回までは全ての球種が機能していた」と立ち上がりを評価した。

「(2回までは)全てのボールが違った動きを見せていたが、いずれもシャープでキレ、落差がよかった。全ては前向きだった」

 マイク・トラウト外野手から空振り三振に奪うなど、4奪三振の2回までは完璧な内容。だが、同氏は「メカニック的に彼は間違っていた」と指摘した。「初回は上から下方向(のメカニック)だったが、3回には横回転気味になってしまった」と映像とともにフォームの乱れを説明。3回以降は「円盤投げ」とした。

 投球時に肘の位置が下がり、横回転気味のフォームとなったため、エンゼルス打線に攻略されたという。「修正可能か? 彼は気づかなければいけないし、投手コーチも認識すべき。簡単に修正可能だ。このメカニックの問題がなければ、いい登板になっていた」とレジェンドは呼びかけていた。

(THE ANSWER編集部)