約3割、「五月病」が原因で休職・退職したことがある - その割合が高い年代は?

ヘルスケアテクノロジーズは3月27日、「五月病に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は3月11日〜14日、調査対象は20〜50代の会社員・公務員・経営者・役員、有効回答は1,200人。

左から、あなたは五月病になったことがありますか。五月病は深刻な病気だと思いますか。ヘルスケアテクノロジーズ調べ

五月病になったことがあるか尋ねると、「確かにある」(22.8%)と「あると思う」(32.8%)と答えた人の合計は5割以上に上った。また周囲に五月病と思われる人がいるとの回答者は6割近くを占めた。

五月病は深刻な病気だと思うか聞くと、「とてもそう思う」(14.2%)と「ややそう思う」(46.9%)を合わせて6割以上が五月病は深刻だと考えていることが分かった。

五月病になったことがあると自覚する人のうち、五月病になったことが原因で仕事を休んだことはある人は46.8%。また五月病が原因で、休職したことがある人は31.4%、退職したことがある人は28.6%となり、五月病の自覚があった人のうち、約3割が五月病が原因で休職や退職した経験があることが明らかになった。

年代別にみると、20代は「五月病が原因で休職に至ったことがある」が54.3%、「五月病が原因で休職に至ったことがある」が39.5%と、全体に比べ約10ポイント差がある結果となった。

上から、五月病になったことが原因で仕事を休む。五月病になったことが原因で休職する。ヘルスケアテクノロジーズ調べ

自身が所属する会社や組織は、従業員の五月病への対策を実施しているか質問すると、「実施している」は22.1%にとどまった。一方、会社で五月病対策を実施するべきだと思うかとの問いには、64.8%が「実施するべきだ」と回答した。

左から、あなたが所属する会社や組織は、従業員の五月病への対策を実施していますか。会社で五月病対策を実施するべきだと思いますか。ヘルスケアテクノロジーズ調べ

五月病でつらかったことトップ3は、1位「治し方が分からない」(43.5%)、2位「相談できる人がいない」(35.4%)、3位「仕事で迷惑をかける」(32.2%)となった。