『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』G-FREAK FACTORY
G-FREAK FACTORY
初日のSTRIPED STAGEで、トリを務めたG-FREAK FACTORY。ライブ後、強い興奮が止まない。
冒頭の茂木洋晃(Vo)の「悲しい歌が似合う町、嫌いじゃねーよ。はじめまして、G-FREAK FACTORYはじめます!」から始まり、静寂と轟音、強烈なブレイクと軽快なリズムにのせて、聞き取れない言葉や歌詞があっても涙が溢れる楽曲たち。これぞジーフリーク、正直言ってそこにレポートは不要であることを承知の上で、書き綴る。
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「コロナ明けたぞーーー!」と、異常なまでに力強く、ここ2~3年でみんなに溜まり続けた膿を押し出すかのような大声で呼びかけられた。客席が一体となっていく様、最初は前半分だったものが、唄われる度にどんどんどんどん後方へ後方へとハンズアップが広がる最高の景色。
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楽曲は勿論のこと、やはり終始一貫している脆く強靭な言葉たち。曲間に挟みこまれる皮肉と冗談とが、全て優しくも強いものしか使えない言葉ばかりだった。背中からの照明が被る度に、生々しい神々しさを感じる。例え錯覚だとしても、皆がそう感じているような気がした。
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話は『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』フェス本体にも。「ある意味、事件だよ。奇跡だぞ」そう主催、裏方、それに呼応した皆を労った。群馬で主宰している『山人音楽祭』を経ている彼らだからこそわかる、地方地域の弱み、苦悩、コンプレックス。故に知る、地方音楽のプライドと強み、その大切さ。
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「岡山! 来い岡山! 岡山! 岡山!」と何度もぶつけられるローカルキーワード。「俺たちはプロモーションに来てるんじゃねーんだ、ライブしに来てるんだ!」。後引く圧巻のステージ、今日ここ岡山で演ってくれたことに敬意を示したい。
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……終演後、茂木さんにただただ感動と感謝を伝えに伺ったところ、「それならよかったぁ」と、満面の笑みで2度握手をしてくれました。そして、「そんなことより、終演後パンツのチャックが全開だったわ~!」とも。あのけたたましく強烈な言葉と気持ちを全力投球していた人とは思えず笑顔になってしまった。
ローカルバンドの最高傑作・G-FREAK FACTORYへ、ローカルライブハウスから愛を込めて。
取材・文=岡山CRAZYMAMA KINGDOM 店長 梶谷智史 撮影=センイチ
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