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●ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第14弾を調査。1968年創業、北海道・函館「マメさん」の魅力を調べてみた

 神奈川県横浜市の大人気ラーメンアミューズメントパーク『新横浜ラーメン博物館』では、過去に出店を果たした約40店舗の銘店がリレー方式で再出店するスペシャルプロジェクト「あの銘店をもう一度」を展開しています。

 現在営業中の博多『元祖 名島亭』に続いて4月4日に営業がスタートするシリーズ第14弾は、2000年6月~2001年2月にかけて出店して大人気を博した伝説の銘店、北海道・函館『マメさん』。なんと約22年ぶりの『ラー博』登場となります。

『マメさん』とは?

”幻の塩ラーメン”は地元函館でも大人気を博しました(写真は2001年頃)

『マメさん』は昭和43年にオープンし、1日に400杯を売る大繁盛店になるも昭和60年に惜しまれつつ閉店。当時の盛況と美味しい塩ラーメンの情報を聞いた当時の『ラー博』による熱意、そして創業者である岡田芳也氏の思いが結実し、閉店から約15年の時を経た2001年に『ラー博』での期間限定営業で復活を果たしました。

 その後、地元函館にて改めて『新・函館ラーメン マメさん』として営業を再開。現在は同じ函館市内に移転し、故人となった岡田氏からその味を受け継いだご子息がお店で腕を振るっています。

具材はチャーシューとメンマに刻みネギ、函館ラーメンの定番であるお麩が乗せられます

『マメさん』のラーメンは、豚、鶏、節類、野菜を弱火で長時間煮だして作る透明なスープと、昆布や帆立、カニなどの魚介ベースのタレを組み合わせた塩系スープに、こだわりの製法で仕上げた麺を使用。若き日の岡田氏が惚れ込み、師から受け継いだ“背脂の浮くインパクトの強い味わい”が特徴の塩ラーメンを、現代風のアレンジを加えて再現した一杯です。

 濁りのない黄金色の塩スープはサッパリとしていながら深いコクを備え、焦がし背脂の風味が絶妙なアクセントに。さらに、ミネラル豊富な健康食品として注目が集まっている北海道日高産の“フノリ”をスープに加えることで、塩角の取れた丸みのある味わいを生み出しています。

 麺は製麺所の社長だった岡田氏がこだわりを持って作り上げた、オリジナルの中太ストレート麺を使用。うどん用の中力粉などをブレンドし、またフノリも練り込んで仕上げた生地を包丁切りで製麺。海の街函館ならではの“塩の香り”を備えた豊かな風味と、滑らかさと柔らかさの中にしっかりとした歯応えを感じられる食感を楽しめます。

まとめ

 故岡田氏と『ラー博』の熱い想いにより、長き雌伏の時を経て復活を果たした『マメさん』の塩ラーメン。現在は創業の地である函館でしか味わえない極上の美味しさを、この機会に心行くまで味わってみてはいかがでしょうか。なお、提供は4月24日までとなっていますので、スケジュールを整えてぜひお早めに『ラー博』へ向かってくださいね!

●DATA

あの銘店をもう一度 ”銘店シリーズ” 第14弾 函館『マメさん』

期間:2023年4月4日(火)~4月24日(月)
販売:新横浜ラーメン博物館 地下1階
営:平日 11:00~21:00/土日 10:30~21:00(ともにL.O. 20:30)
https://www.raumen.co.jp/
※メニュー及び価格は公式サイト等にてご確認ください