日本テレビ系の情報番組『スッキリ』で勃発した、“ペンギン騒動”の余波が収まらない。

【写真】加藤浩次の妻の透明感がすごい

 3月24日の放送で、栃木県『那須どうぶつ王国』からの中継で番組出演したお笑いコンビ「オードリー」春日俊彰。ペンギンの餌やり体験リポートを任された春日だったが、スタジオのMC・加藤浩次に「落ちるなよ」などと煽られて池に3度も落下。

 あわやペンギンを巻き込みかねない“演出”に、『那須どうぶつ王国』が日テレに厳重抗議したことを公式ツイッターで明かすと、番組や加藤、そして春日に批判が集中。番組公式HPで謝罪コメントを掲載するも炎上は収まらず、週が明けた3月27日放送で加藤や岩田絵里奈アナウンサーらが改めて頭を下げたのだった。

 この“演出”の是非について、同じく芸人の宮迫博之やほんこん、カンニング竹山らが私見を述べてはネットユーザーも乗じて大論争に発展しているのだが、当事者の春日ひとりがダンマリを決め込んでいる(3月31日6時時点)。

「春日さんも“被害者”と言えなくもないですが」とはスポーツ紙芸能デスクの弁。

「加藤さんから“足もと気をつけろよ”などと執拗にフラれた末に、バラエティー番組のお決まりパターンとして池に落ちてみせた春日さん。きっちりと仕事をこなした格好ですが、そもそも情報番組には必要ない笑いでした。

 それに彼は芸歴を積み重ねた中堅です。若手ならともかく、先輩の言いなりにならずに自身が置かれた状況を顧みて断ることもできたはずで、やはり責任がないとは言い切れないでしょう」

 それでも春日は、3月25日深夜放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』。そして3月29日の『ヒルナンデス』水曜日レギュラーと、30日の『バゲット』の日テレ系番組の生放送に出演するも、ついに謝罪の言葉は聞こえずーー。

《春日氏が落ち込んでるっぽい》

「もちろん、他の番組で謝罪を要求される謂れはありません。それでも日テレさんとしては彼に“迷惑をかけた”責任と負い目はありますから、おそらくは出演者や他の芸人に騒動を触れないようお達しを出したのだと思います。

 ただ、問題は本人の心持ちです。破天荒なイメージを持たれがちな春日ですが、根は真面目で繊細だけにモヤモヤした現状を本人もかなり気にしているでしょうね」

 多数のお笑いタレントが所属する老舗芸能プロのチーフマネージャーが察するように、確かにヒルナンデスを変わらず盛り上げたように見えたが、《春日の元気がない》《春日氏が落ち込んでるっぽい》と違和感を覚える視聴者もいたようだ。

 さらにはロケVTRを振り返るスタジオトークで、ロケでの言動にダメ出しされて何やらモゴモゴと謝る春日を見かねてか、MCの南原清隆から「ドンマイ!」と意味深なフォローをされて苦笑いする場面も。

 翌3月30日の『バゲット』オープニングでも、番組最終回ということもあったのだろうが、他出演者よりも長く深々とお辞儀をしてみせた春日。どことなく“ペンギン騒動”を気にしている、謝りたい気持ちが画面越しでもひしひしと伝わってきたが……。

春日は「指示がないと動けない」

「相方の若林正恭なのか、それとも事務所からの指示なのか、騒動をスルーしているのは本人判断ではなく、おそらくは“謝りたいのに謝らせてもらえない”状況に立たされているのだと思いますよ。

 これほどの大騒動を招いているにも関わらず事務所コメントすら出さないところを見ると、スポンサー関連の事情があるのか、はたまた今なお世論を見極めている状況なのか。いずれにせよ、春日ひとりが生放送で謝罪することを得策と見ていないのではないでしょうか」(前出・芸能プロマネージャー)

 2016年11月24日に配信された『Let's ENJOY TOKYO』のインタビュー記事で、オードリーがMCを務める動物番組になぞって“動物に例えると?”と質問されると、若林は春日を「牧羊犬」だとして、

《来た仕事はまず断らないですし、常に指示待ちといいまかすか、むしろ指示が無いと動けない部分などは、まさに牧羊犬だと思います》

『スッキリ』でも、当初は“台本通り”にリポートをこなしていたはずが、加藤の“指示”によって池に落ちてみせたように、しばしば“指示待ち人間”と形容されつつも、1度指示が出れば全力で仕事をまっとうするのが春日の評価だとか。

 この先に謝罪の機会があるとしたら、4月1日深夜の『オールナイトニッポン』が予想される春日。若林から“GOサイン”が出れば、どうぶつ王国やペンギンへの全身全霊の謝罪が聞こえそうだ。