『サカつくRTW』では、3月30日からプレミアリーグのレジェンドたちが登場する“SUPER STAR FES LEGEND”が開催されている。

そこで今回は、チェルシーの伝説であるジョゼ・モウリーニョ監督に「愛し愛された怪物たち」をご紹介しよう。

クリスティアーノ・ロナウド

モウリーニョ監督との関係：レアル・マドリー（2010〜2013）

クリスティアーノ・ロナウドは、同胞であるモウリーニョの下で最も多くゴールを決めている選手だ。

レアルで一緒に戦った3シーズンで記録した得点は実に(106試合)120ゴール。自身初となる1シーズン40ゴールも達成している。

モウリーニョは「クリスティアーノは、フェノメノ（怪物）だ。彼は勝つこと、そして向上することしか考えていない。（中略）遺伝子的にも、メンタル面でも研究すべきだ」と賛辞を惜しまない。

38歳になったロナウドは現在サウジアラビアでプレーしているが、再びモウリーニョとタッグを組むことはあるのだろうか。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

モウリーニョ監督との関係：インテル（2008〜2009）、マンチェスター・ユナイテッド（2016〜2018）

モウリーニョが「この20年で最も信じられないレベルの選手」と話すのが怪物イブラヒモヴィッチだ。

イブラヒモヴィッチは、モウリーニョがインテルの指揮官に就任した2008-09シーズンに25ゴールを決めて得点王に輝き、スクデット獲得の主役となった。

その後ズラタンが退団したため師弟関係は1シーズンで解消したが、2016-17シーズンにマンチェスター・ユナイテッドで再会。プレミアで17ゴールを記録し、EL制覇などに貢献した。

そんなイブラヒモヴィッチは今月41歳にしてスウェーデン代表へと復帰。今なお常識を覆し続けている。

ジエゴ・コスタ

モウリーニョ監督との関係：チェルシー（2014〜2015）

かつてレアル・マドリーの指揮官を務めたモウリーニョにとって、その当時アトレティコのエースだったジエゴ・コスタは憎き存在だった。

しかし同時に知り尽くしていた間柄でもあり、それもあってチェルシー加入初年度から獅子奮迅の活躍をみせた。

ジエゴ・コスタの荒々しいプレーをモウリーニョが擁護すれば、ジエゴ・コスタも「彼がモウリーニョだから批判される」と指揮官への忠誠を示した。

このシーズン彼はプレミアで20ゴールを記録し、モウリーニョに9年ぶりとなるプレミアリーグ制覇をもたらしている。

ディエゴ・ミリート

モウリーニョ監督との関係：インテル（2009〜2010）

イブラヒモヴィッチが去ったインテルで、モウリーニョがエースに据えたのがディエゴ・ミリートだ。

当時のインテルにはカメルーンの英雄エトーもいた。しかしモウリーニョはエトーを左サイドに配置し、ヴェスリー・スナイデルを「10番」にしたシステムで世界を席巻した。

ミリートは22ゴールを記録してセリエAの5連覇に貢献。CLとコッパ・イタリアの決勝でもゴールを決め、イタリア史上初の“トレブル”達成に大きく貢献した。

ミリートは後年、「モウリーニョは今まで僕を指導してくれた監督の中でベストの監督だった。彼は僕に素晴らしい思い出を残してくれたよ」と語っている。

ディディエ・ドログバ

モウリーニョ監督との関係：チェルシー（2004〜2007、2014〜2015）

コートジボワールが生んだ稀代の怪物は、モウリーニョが率いたチェルシーで大きく開花した。

2004-05シーズン、モウリーニョと時を同じくしてチェルシー入りしたドログバは、その初年度にクラブ50年ぶりとなるプレミアリーグ制覇に貢献。

さらに2006-07シーズンにはプレミアリーグでの20得点を筆頭に全コンペティションで33ゴールを叩き出し、アフリカ最優秀選手にも選ばれた。

「彼（モウリーニョ）は私の人生を変えた。私の家族の人生も変えた。彼は僕の人生の特別な場所を占めている。人生そのものを変えてくれた人だからね」

この言葉が物語るように、ドログバはモウリーニョの下で世界有数のストライカーへと成長し、またチェルシーというクラブにとって欠かせないレジェンドとなっていった。

2007年にモウリーニョは事実上の解任によってチェルシーを離れることになった。その際、ドログバは涙を流して悲しんだという。

「2007年に私がチェルシーを去った時のこと。ディディエは泣いていた。それも号泣だ。あの大男が私の退団を理由に赤ん坊のように泣きじゃくる姿を見て、居ても立ってもいられない気持ちになった」（モウリーニョ）

二人の親密な関係を表すエピソードだろう。

その後ドログバもチェルシーを退団したが、2014年、モウリーニョが再就任していたチェルシーへと復帰し、二人は再会を果たした。

この時ドログバは36歳で既に全盛期の力はなかった。しかしジエゴ・コスタの代役として4ゴールを記録し、再び恩師にプレミアリーグ制覇という栄冠をもたらしている。

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