ユヴェントス所属のアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアは、クラブとの契約延長を望んでいるようだ。30日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』やスペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在35歳のディ・マリアは、昨年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)を契約満了で退団した後、ユヴェントスに加入し1年契約を締結した。負傷離脱を強いられた時期もあったものの、右ウイング(WG)やトップ下を主戦場に今シーズンここまで公式戦24試合に出場。8ゴール7アシストをマークする活躍でチームを牽引している。

 今年の6月末をもってユヴェントスとの現行契約が満了となるディ・マリア。現時点でクラブとの契約延長は成立しておらず、“古巣”ロサリオ・セントラル復帰やメジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミからの関心が噂されるなど、来シーズン以降の去就は不透明となっている。なお、ユヴェントス側はかねてから同選手との契約延長を望んでいることが明らかになっていた。

 報道によると、すでに契約延長に向けた両者の交渉は行われており、ここ数週間で行われた最初の話し合いは非常に“ポジティブ”なものだったという。4月に行われる交渉がディ・マリアの来シーズン以降の去就にとって決定的なものになると伝えられているが、選手自身はユヴェントスへの残留を前向きに検討しており、現時点では両者が契約延長で合意に達する可能性は高いようだ。

 交渉が合意に達した場合、新たな契約の期限は2024年6月末までになると見られている。『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、ディ・マリア自身が契約延長を望んでいる背景として、2024年に開催されるコパ・アメリカがあると指摘。連覇を目指す同大会に最高の状態で臨むべく、慣れ親しんだ環境でのプレー継続を同選手は希望しているようだ。また、ディ・マリアの家族もトリノでの生活に溶け込んでいると伝えられている。
 
 ベテランの域に達した現在でも、衰え知らずのプレーで絶大な存在感を発揮しているディ・マリア。果たして来シーズンもユヴェントスのユニフォームに着てプレーすることになるのだろうか。