中国向けEVブランド『e:N』シリーズ第2弾の公開を発表

ホンダ e:Nシリーズ

ホンダは2023年3月29日に、中国・上海で2023年4月18日から2023年4月27日まで開催予定の2023年上海モーターショーにおいて、電気自動車『e:N』シリーズの第2弾プロトタイプを世界初公開すると発表しました。

e:Nシリーズは、ホンダが2021年10月13日に開催した「中国電動化戦略発表会」で5台のコンセプトカーを公開したホンダのEV専用ブランドです。

ホンダセンシングやホンダコネクト、デジタルコックピットなどを含む総合システム『e:N OS』の搭載や、シリーズ専用のデザインアイデンティティー『e:N Design』を取り入れるなど、『e:N Architecture』に基づき中国で開発・生産されるシリーズとなることが発表されています。

『e:N』シリーズ第2弾のティザー画像を公開

ホンダ e:Nシリーズ第2弾プロトタイプ

この発表にあわせて、ホンダは上海モーターショーでワールドプレミアを予定しているe:Nシリーズ第2弾のプロトタイプ2台のティザー画像も公開しています。

左右に並べられた2台のシルエットが浮かび上がるティザー画像では、なだらかに傾斜するDピラーが特徴的なクロスオーバーSUVに近いスタイルであることが確認可能です。

『e:N2 Concept』にもとづいたクロスオーバースタイルを採用か

ホンダ e:Nシリーズ第2弾プロトタイプ

ホンダが公開したティザー画像の明度を上げてみると、ヘッドライトの意匠やタイヤ・ホイールの取り付け位置もうっすらと浮かび上がります。

この明度を上げたティザー画像では、青白い明かりで照らされたモデルはヘッドライトと思われる位置に“ブーメラン型”に光線があるのに対し、赤い明かりで照らされたモデルでは“くの字型”となっています。

“くの字型”に光っているように見える意匠は、ホンダが2022年11月5日に公開したe:Nシリーズ第2弾のコンセプトモデル『e:N2 Concept』にも採用。コンセプトモデルのデザインを再現した市販モデルとしてデビューすることが考えられるでしょう。

デザインが異なる2つのモデルを展開?

ホンダ e:Nシリーズ第2弾プロトタイプ

また、ティザー画像で描かれている2台を見比べると、前述のヘッドライト以外にも、フロント、リアともにボディの意匠が若干異なっていることが確認できます。

ホンダはe:Nシリーズの第1弾として、中国現地法人の東風本田では『e:NS1』を、広汽本田では『e:NP1』を発売。e:NS1とe:NP1はベースこそヴェゼルと共通するものの、その意匠は2台で若干異なるものでした。

そのため、e:Nシリーズ第2弾として登場する、ティザー画像で描かれた2モデルについても、東風本田と広汽本田で取り扱いを分けることが考えられるほか、デザインについても先進的なもの、コンサバティブなもの、2つの異なるキャラクターを展開することが考えられます。

なお、e:Nシリーズは現在のところ中国市場向けのブランドとなっているため、日本での発売についてホンダはアナウンスをしていません。