今シーズン出場機会が限られているファティに注目

 スペイン1部リーグのバルセロナに所属するスペイン代表FWアンス・ファティは、下部組織出身の期待の若手だ。

 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシがフランス1部パリ・サンジェルマンに移籍してから10番を継いだアタッカーの父は、バルセロナを批判し、今夏の移籍市場で息子がクラブを離れることを希望した。英紙「メトロ」が報じている。

 トップチームに昇格後も、ファティは負傷に苦しむことが多かった。今シーズンは負傷こそ少ないものの、シャビ監督の率いるチームで出場機会を得ることが難しくなっており、ここまでの先発出場はリーグ戦9試合とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の2試合にとどまっている。

 これまでの移籍市場では、イングランド1部マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、ニューカッスルが、ファティに関心を持っていると報じられた。そして、ファティの父であるボリ氏は、敏腕代理人のジョルジュ・メンデス氏と次の動きに向けて話し合いの場を持つという。

 ボリ氏は「アンスはバルセロナを離れたくないと言っているが、私は彼が成功する姿を見たい。私はもうスタジアムに行かない。クラブにとても腹を立てているんだ。数か月のうちに、ジョルジュ・メンデスと会う。間違いなくね」と言い、その理由を説明した。

「アンスが、わずかしか出場しないことが気に入らない。私たちが話しているのは、スペイン代表選手であり、ラ・マシア出身の選手だ。彼はもっと与えられるべきだ。なぜ、シャビがアンスを起用しないか分からない。彼には、彼の理由があるのだろう。アンスにとって、シャビは子供の頃からのアイドルだから、不満を言ったりはしていない。だが、私はとても怒っているよ。父親としてね」

「(ダイレクターの)マテウ・アレマニーは、アンスがクラブの計画の一部だと言う。だが、父としては、アンスは離れるべきだと思う。だが、アンスは私に賛成できないようだ。彼は残りたがっている。私が決められるなら、明日にでもバルセロナを離れる。私はアンスに、状況が変わらないのであれば、私たちは去るべきだと言っているが、彼は私が間違っていると言うんだ」

 今シーズンのリーグ戦でライバルのレアル・マドリードを抑えて、首位に立っているバルセロナ。思わぬところから出てきた不満だが、バルサはうまく対応できるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)