日本サッカー協会は3月26日、前田大然が怪我のために日本代表を途中離脱することを発表した。

 25歳の韋駄天ストライカーは、スコットランドの名門セルティックで古橋亨梧、旗手怜央と共に主力を担い、今季はここまで10得点・6アシストをマーク。日本代表でも攻撃の中心の1人として期待されたが、別メニュー調整が続き、24日のウルグアイ戦(1−1)もベンチ入りはしたものの、出番はなかった。

 一足先にクラブに戻る前に、報道陣の取材に応じた前田は、決断を下すまでの経緯をこう明かした。

「ここでやるよりはチームに帰って、リーグ戦に備えたほうがいいと。もちろん出るつもりで来ていたし、できるという感覚もあったので。でも先のことを考えて、ここで無理する必要はないかなと」
 
 第二次森保ジャパンの初陣となったウルグアイ戦では、ボランチが両CBの間に落ち、両SBが内側にポジションを取る新たな戦術を取り入れた。前田は「チームが新しいトライをしているなかで、練習や試合には出られなかったけど、どういうのをやるのか認識できたので良かった」と語る。

「やっぱりここに来ないと得られないこともあるし、日本のトップの選手が来ているので、刺激を貰った。今回は試合に出られなかったけど刺激を貰えたので、チームでしっかりまた良いパフォーマンスをして戻ってこられるように頑張りたい」

 セルティックはリーグ連覇に向け、首位を快走中だ。前田はコンディションを万全にしたうえで、再びタイトルに導く活躍を見せ、次の代表活動にはスケールアップした状態で参加できるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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