ときどき無性に食べたくなる「牛丼」。

原材料やコスト増により、牛丼チェーン各社の値上げが続いていますが、あの美味しさには抗えません。

今回は、吉野家すき家、松屋の牛丼(並盛)を食べ比べしていきます。それぞれの価格と合わせて、味の特徴についても触れます。

トータルでみたとき、1番"お得な牛丼"はどれでしょうか。

コスパが良いのは...

まずは、牛丼チェーン店3社の「牛丼(並盛)」の価格から。(2023年3月24日時点)

吉野家 牛丼並盛/440円 ※テイクアウト価格

吉野家では、2022年10月に価格改定を行いました。

かつては300円台で買えた牛丼(並盛)も、現在は400円を超えています。店内価格は税込448円ですが、テイクアウトの場合は軽減税率が適用され、税込440円で食べられます。

すき家 牛丼並盛/400円

2023年2月22日、約1年3か月ぶりの価格改定を行ったばかりのすき家。しかしながら、看板商品の牛丼(並盛)は価格を据え置きました。

そのため、現在も400円と変わらない値段で購入できます。店内利用・テイクアウトとともに同一価格です。

松屋 牛めし並盛/400円

2023年3月21日に、この1年間で3度目度の価格改定を行った松屋。

これまで長らく「牛めし(並盛)」は価格を据え置いてきましたが、ついに380円→400円と、20円UPになりました。(店内利用、テイクアウトいずれも400円)

300円台で購入できる最後の砦でしたが、今後はすき家の牛丼(並盛)と価格が並びます。

ちなみに、松屋の牛めしは、持ち帰りの際、具とご飯を分けるセパレート容器を利用できます。ご飯と分けて食べたい人にとって、うれしいサービスではないでしょうか。

味の特徴は...

ここからは味の特徴をレポートしていきます。

・吉野家

吉野家は、3社の中では一番マイルドな味わいで、素材の味を生かした味付けです。玉ねぎの甘さや牛肉の旨味を楽しめますが、1番薄味だと感じました。

牛肉は薄くてしっとり。口に入れると崩れるようなやわらかさです。

玉ねぎは大きめのくし切りで、出汁をしっかり吸ってトロトロ。シャキシャキ感とやさしい甘さは、牛肉と並ぶ主役級のおいしさです。

・すき家

すき家の牛丼は、全体的に甘めです。少し生姜の風味もします。

やさしい味付けの吉野家と比べると、真逆。醤油ベースの味付けで、味がはっきりしています。甘辛い味わいは、すきやきに近いものがあります。

牛肉はやや細切りで、脂身は少なめ。赤身が多いからか食感もはっきりしていて「お肉を食べている!」という感じがします。

・松屋

松屋の牛めしも、どちらかというと「味濃い系」の仕立てです。

牛肉1枚1枚が大きくて、食べごたえ満点。脂身がある分、お肉の甘味が楽しめますが、若干オイリーな印象は否めません。筆者は赤身の方が好きなので、少し脂っこく感じました。人によって好みが分かれそうです。

玉ねぎは薄切りなので、吉野家やすき家と比べると、存在感は薄め。牛めしの主役は、あくまでも牛肉なのです。

赤身の旨味と脂身の甘味が楽しめるので、がっつり系の牛丼を食べたい時は松屋がおすすめです!

吉野家・すき家・松屋、それぞれの牛丼を食べ比べましたが、3社3様の味付けです。

皆さんそれぞれの"お気に入り"があると思いますが、個人的に好みだったのは「吉野家」です。

唯一「サブスク」があるすき家

販売価格だけで言うと、松屋の牛めし(並盛)とすき家の牛丼(並盛)は、税込400円で同じですが......。すき家には、お得なサブスク「SukiPass(すきパス)」があります。

SukiPassは、1か月間限定のランチパスポートのようなもの。税込200円で販売しており、月末まで「牛丼・カレー・牛カルビ丼 70円引」が何度でも使えます。(1会計3個まで)

SukiPassを使えば、税込400円の牛丼(並盛)も、値引き後価格は330円。3回利用で元が取れることを考えても、サブスクのお得感は最強です。

そのほか、吉野家、松屋、すき家いずれも、公式アプリなどの割引クーポンを利用できます。コスパを比べながら、好みの牛丼を味わってください。

(筆者プロフィール)
三木 ちな
趣味は貯金、特技は節約のママライターです。業務スーパーは子どものころから通い続け、気づけば歴20年。時間があれば、人気ショップや飲食店のお得情報や裏ワザを探しています。
クリンネスト1級/節約生活スペシャリスト/整理収納アドバイザー2級