日本vsウルグアイ戦が行なわれたのと同じ時間帯、韓国では韓国vsコロンビアの親善試合が開催された。試合は前半にソン・フンミンの2ゴールで韓国がリードを奪うも、後半立ち上がりに2失点を喫して2−2。その後は互いに攻め合ったが得点は生まれず、痛み分けのドローに終わった。
韓国が1−0でリードしていた前半28分だった。ちょっとしたいざこざが起きる。
突破を図ろうとしたFWチョ・ギュソンに対して、コロンビア代表MFマテウス・ウリベが後方から足をはらうような危険なファウルを犯す。間近で意図的なラフプレーを目撃して激怒したのが、ボランチで先発していたファン・インボムだった。ウリベを後ろから突き飛ばすと、両チームが入り乱れて一触即発の状況に。オリンピアコスでチームメイトである相手MFハメス・ロドリゲスがすぐさまファン・インボムをなだめて、乱闘にまでは発展しなかった。
報復行為とジャッジされてもおかしくなかったが、ファン・インボムはイエローカードをもらったのみ。一方のウリベには警告さえ提示されなかった。
試合後、26歳のファン・インボムは「南米の特徴は、個人としてもチームとしても荒っぽくて汚いプレーを厭わないところ。監督(ユルゲン・クリンスマン)は試合前、我々も強く闘わなければ勝てないぞと言っていた」と話し、「まあ、これも試合の一部だと思う。試合が終わったら(ウリベと)和解して挨拶もしたよ。ただ僕は、どんな状況でも積極的にプレーしようと努力している」と力を込めた。
そして、制止してくれたハメスには感謝の言葉を並べた。「助けられたよ。彼が『落ち着け、大丈夫だ。理解している』と言ってくれたおかげで、興奮を鎮めて冷静になることができたんだ」と振り返る。
韓国メディア『スポーツ朝鮮』は「確かにコロンビアの選手たちは試合を通して荒いプレーが目立ったが、後先を考えないファン・インボムのリアクションもどうしたものか」と、代表チームの主軸が見せた軽率な行為に苦言。一方で『スターニュース』は「遅刻してキックオフ時間が遅れるなど、今回もコロンビア代表チームは非礼が酷かった。そして試合中の危険なファウルの数々。韓国代表の選手たちが怒るのは当然だ」と理解を示した。
韓国で行なわれたコロンビア戦と言えば、2017年11月の親善試合でも物議を醸すシーンがあった。今回と同じように両国の選手同士が揉めて混沌とするなか、コロンビアのMFエドウィン・カルドナがアジア人蔑視にあたる目を細くするジェスチャーを繰り出したのだ。動画が一気に拡散して、韓国のSNSやコミュイティサイトで大炎上する騒ぎとなった。
さらに2019年3月の対戦では、コロンビアのFWラダメル・ファルカオが遅延行為に腹を立て、韓国側の救急箱をピッチ外に投げ捨てる暴挙に出た。ここまで来れば因縁の間柄であり、トラブルが確実に起こる対戦カードだったと言えそうだ。
そんな韓国代表は来週火曜日にウルグアイと、コロンビア代表は同日に日本と大阪で戦う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】怒れるファン・インボムがウリベを突き飛ばす問題のシーン
韓国が1−0でリードしていた前半28分だった。ちょっとしたいざこざが起きる。
突破を図ろうとしたFWチョ・ギュソンに対して、コロンビア代表MFマテウス・ウリベが後方から足をはらうような危険なファウルを犯す。間近で意図的なラフプレーを目撃して激怒したのが、ボランチで先発していたファン・インボムだった。ウリベを後ろから突き飛ばすと、両チームが入り乱れて一触即発の状況に。オリンピアコスでチームメイトである相手MFハメス・ロドリゲスがすぐさまファン・インボムをなだめて、乱闘にまでは発展しなかった。
報復行為とジャッジされてもおかしくなかったが、ファン・インボムはイエローカードをもらったのみ。一方のウリベには警告さえ提示されなかった。
試合後、26歳のファン・インボムは「南米の特徴は、個人としてもチームとしても荒っぽくて汚いプレーを厭わないところ。監督(ユルゲン・クリンスマン)は試合前、我々も強く闘わなければ勝てないぞと言っていた」と話し、「まあ、これも試合の一部だと思う。試合が終わったら(ウリベと)和解して挨拶もしたよ。ただ僕は、どんな状況でも積極的にプレーしようと努力している」と力を込めた。
そして、制止してくれたハメスには感謝の言葉を並べた。「助けられたよ。彼が『落ち着け、大丈夫だ。理解している』と言ってくれたおかげで、興奮を鎮めて冷静になることができたんだ」と振り返る。
韓国メディア『スポーツ朝鮮』は「確かにコロンビアの選手たちは試合を通して荒いプレーが目立ったが、後先を考えないファン・インボムのリアクションもどうしたものか」と、代表チームの主軸が見せた軽率な行為に苦言。一方で『スターニュース』は「遅刻してキックオフ時間が遅れるなど、今回もコロンビア代表チームは非礼が酷かった。そして試合中の危険なファウルの数々。韓国代表の選手たちが怒るのは当然だ」と理解を示した。
韓国で行なわれたコロンビア戦と言えば、2017年11月の親善試合でも物議を醸すシーンがあった。今回と同じように両国の選手同士が揉めて混沌とするなか、コロンビアのMFエドウィン・カルドナがアジア人蔑視にあたる目を細くするジェスチャーを繰り出したのだ。動画が一気に拡散して、韓国のSNSやコミュイティサイトで大炎上する騒ぎとなった。
さらに2019年3月の対戦では、コロンビアのFWラダメル・ファルカオが遅延行為に腹を立て、韓国側の救急箱をピッチ外に投げ捨てる暴挙に出た。ここまで来れば因縁の間柄であり、トラブルが確実に起こる対戦カードだったと言えそうだ。
そんな韓国代表は来週火曜日にウルグアイと、コロンビア代表は同日に日本と大阪で戦う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】怒れるファン・インボムがウリベを突き飛ばす問題のシーン
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