異色の「ポケモン×クルマ」コラボ爆誕! 「ポケモンモード」搭載のMINI

 人気アニメ「ポケットモンスター(以下ポケモン)」は、4月より新たな主人公を迎えた新シリーズが始まるため、これまで主人公を務めたサトシとピカチュウの物語は2023年3月24日に放映される分で最終話となることが話題になっています。
 
 そんなポケモンですが、ポケモンジェットを始め様々な“乗り物”業界と“コラボレーション”を行っています。それは自動車業界も例外ではありません。2022年8月23日にはMINIが「ポケモンモード」を備えたMINI「コンセプト エースマン」を発表しています。一体どのようなクルマだったのでしょうか。

車内でピカチュウが電撃ビリビリ? 「ポケモンモード」を備えたMINI「コンセプト エースマン」

 ポケモンは、1996年に任天堂「ゲームボーイ」用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」を起源に持つ、RPGゲームです。プレイヤーは、数多の種類が存在するポケモン同士のバトルを行う「ポケモントレーナー」となり、冒険を繰り広げます。

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 登場するポケモンの可愛らしさもあってか、同ゲームは大ヒットとなり、1997年からはアニメシリーズも展開。ポケモンマスターを目指す少年サトシと、相棒のポケモン ピカチュウの冒険を描いた同アニメシリーズも、現在まで放送が継続されるほどの人気ぶりです。

 そんなサトシの冒険を描いたアニメシリーズは、2023年3月24日に放映される分で、最終話となるといいます。25年間続いたシリーズが終了するとあって、巷で話題となっており、SNSなどでは「寂しい」「終わってしまうとは」など、別れを惜しむ声が聞こえてきます。

 そんなポケモンですが、自動車業界とも様々なコラボレーションを実施しています。その一つが、2022年8月23日にMINIが発表し、ゲームズコム2022向けに制作した「ポケモンモード」を備えたMINI「コンセプト エースマン」です。

 ゲームズコム2022は、2022年8月24日から8月28日までの間、ドイツで開催されたコンピューターゲームの見本市。220,000平方メートルの展示スペースに約1100の出展者と数十万人のゲームファンが世界中から集まりました。

 そのゲームズコム2022でMINIはメインスポンサーであり公式モビリティパートナーでした。

 一方、コンセプト エースマンは2022年7月27日に発表されたMINI初の全電動クロスオーバーモデルです。

 このコンセプトモデルには、明確で無駄のないエクステリアとインテリアのデザインとともに、光や動き、音といった全身で感じるユーザーエクスペリエンスが表現されているといいます。

 また、自動車メーカーで始めてダッシュボード中央に円形のOLEDディスプレイを採用。プロジェクションも用意され、コンテンツの表示領域はディスプレイを飛び越えてダッシュボードやドアパネルにも広がっています。

 今回発表されたコンセプト エースマンは、このOLEDディスプレイとプロジェクションを用いてポケモンモードを表現。このモードではポケモンのキャラクターである「ピカチュウ」が、有機ELディスプレイの中央に表示され、ピカチュウが電撃を放つとその光はインテリア全体に広がります。

 コンセプトエースマンのデザインチームは、ゲームズコム2022の開催に合わせて、MINI Art Toyも作成しています。これは巨大なミニカーのパッケージのなかにコンセプトエースマンが封入されているオブジェとなっており、実物大のミニカーというアンビバレントさが壮観です。

 今回の取り組みについてMINIはリリース内で次のようにコメントしています。

「MINIは、今回のコラボレーションにピカチュウほどふさわしいポケモンを選ぶことはできなかったでしょう。このポケモンは、小さく、特別で、電気的な能力を持っているのです。MINIは第5世代モデルで一貫して電動化の道を進み、2030年代初頭には完全に電気自動車ブランドとなる予定です。MINI Electricの販売台数は昨年ほぼ倍増し、電動モビリティの方向にますます向かっていることを示しています。」

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 MINI以外にも、ポケモンを模した複数の「ポケモンカー」が存在するなど、自動車×ポケモンのコラボレーションは様々な場面で行われてきました。

 サトシとピカチュウの物語は終わってしまいますが、今後も新シリーズとしてポケモンのアニメシリーズは継続します。今後も様々なポケモン×クルマのコラボレーションが登場することでしょう。