(基隆中央社)行政院(内閣)農業委員会動植物防疫検疫局は23日、日本から帰国した台湾人旅行者1人が、台湾への持ち込みが禁止されている半熟卵10個を所持していたとして、没収の上で廃棄すると発表した。また事前に申告をしなかったため、3万台湾元(約13万円)の過料を科したとしている。

同局基隆分局の董好徳分局長によると、この旅行者は21日、航空機で台北松山空港から入国しようとした際、荷物の中に未申告の卵(重量0.6キログラム)を所持しているのを税関職員が見つけたという。

董氏は、日本は高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されていることから、生卵の持ち込みはできないと説明。ただ、完熟卵などの卵黄や卵白が完全に凝固しているものは、申告した上で持ち込めると語った。

また持ち込み可能か分からないものなどを持ち込んだ場合、自主的に申告すれば罰を受けることはないとし、検疫カウンターで検査を受けるように呼びかけた。

(沈如峰/編集:齊藤啓介)