インスタグラムで2.5万人のフォロワーをもつ「整理収納アドバイザー」兼「ビジュアルコンサルタント」の能登屋英里さん。家事に時間がかかる、家の散らかりをなんとかしたいなど、暮らしの中のちょっとしたストレスを、使いやすさと見た目の良さの両面から解決する方法をお届けします。家事の手間を体感的に2割減らして、より楽しく暮らしをまわせるヒントをぜひチェックしてみてください!

【画像を見る】トレイを使うと想像していた以上に後片づけが楽に

■「ごちそうさま!」のあとの面倒な家事を、ちょっとでも楽に

献立を考えて調理して、盛りつけて、配膳。やっとたどり着いた「いただきます」の時間。

と思ったらあっという間に、家族の「ごちそうさま」の声が。あ〜、今度は片づけかぁ……とげんなりする日もありますよね。みなさん、食後の食器の片づけ、どうしていますか?

■食器の後片づけを減らす工夫

メインの大皿に汁椀、ごはん茶碗に副菜の小鉢……とお皿が増えるほど、食後の後片づけも大変ですよね。家族が増えれば大変さはさらにふくらんでいきます。

もともとはランチョンマットを敷いて食事をしていた能登屋さん。ある日「食後の片づけ」の面倒臭さに気づいてしまったのです。

能登屋さん「うちはキッチンと食卓の距離が近いので、今まであまり意識していなかったのですが……。よく考えたら何回も往復してるな、これって無駄じゃない? もっといい方法はないかな、と思うようになって」。それを機にあれこれイメージをふくらませ、ランチョンマットを食事用のトレイにチェンジしてみることに!

能登屋さんがいくつかショップをチェックし、最終的に選んだのは、ニトリの『枠付き すべりにくい木製トレー(L)』※2023年3月3日時点

能登屋さん「これを選んだ決め手は、少し斜めになっても食器が滑りにくいところ。枠があるので、配膳中に汁物などがこぼれても被害を最小限にとどめられそうです。シンプルなデザインも気に入っています。メインのお皿ものるようにと、大きめのLサイズを選びましたが、これも大正解。お皿が乗り切らない! と困ったことは今のところありません。」

■想像以上に片づけが簡単に!

能登屋さん「ちょっと試してみてダメだったら元に戻そうかな、という気軽な気持ちでトレイを導入してみたのですが、想像していた以上に後片づけが楽になりました! お皿はもちろんですが、食卓に出した塩こしょうなどの調味料、また、手や口を拭いたウェットティッシュなど、汚れものもまとめてトレイに載せて運べば一気に食卓が片づきます。食器を重ねることもないので、傷つく心配もありません。そして何より、キッチンと食卓を往復する回数がぐっと減ったんです」

トレイの導入で食事の配膳にも少し変化が生まれたといいます。

「これまで大皿料理の日は必ず取り分け皿も用意していました。これを最初から1人ずつに盛りつけることで、大皿自体を使うことが減り、洗い物も減らすことに成功しました!」

■トレイはさっと拭いて、省スペースにしまえる!

能登屋さん「使い終わったトレイは乾拭きをすればOK! 日々の管理も簡単で汁物やごはん粒など、汚れが目立つときは硬く絞った布巾で水拭きをしてから、さっと乾拭きをしています。きれいになったトレイは、レシピ本の横に収納。スリムなので場所をとらないのもいいですね!」

■家族が多い場合やキッチンと食卓に距離があるときは

「うちは3人家族で、キッチンとの距離も歩いて2〜3歩なので、食後の片づけの手間は比較的少ないほうだと思います」と能登屋さん。小学生の娘さんが率先して食器を下げてくれるようになり、快適度がぐっと上がったそう。食後の時間にゆとりが生まれたと言います。「家族が多くて食器の数が多い場合、また独立型のキッチンで食卓と距離が離れている場合は、より快適になると思います。食後の後片づけって疲れるよな〜と感じている人はおすすめです!」

すぐにでもマネできる工夫、トライしない手はないですね!

能登屋英里さん

ビジュアルコンサルタント、整理収納アドバイザー。築50年・52平米のマンションで、無駄なく心地よい暮らしを提案。夫、 小学生の娘との3人暮らし。オンラインサロンも開催中。

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文=田中理恵 / 撮影=木村文平