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 WBCで3大会ぶり3度目の優勝を果たした侍ジャパン日本代表は、23日、凱旋帰国した。

 帰国後行われた会見で栗山英樹監督の隣に座った村上宗隆は3年後に開催予定の第6回大会への意気込みを聞かれると「次は全試合4番を打てるように頑張ります」と力強く宣言した。

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 大会を通じて不振に悩まされた。1次ラウンド4試合の打率は・143、本塁打なしと低迷。準々決勝のイタリア戦からは4番を外され、5番となった。栗山監督も再三、村上とは向き合ってきたことを明かしている。

 迎えたメキシコとの準決勝ではサヨナラ適時二塁打、米国との決勝戦でもアーチを放ち、チームに貢献。最後は令和の三冠王の意地を示したが、大会を振り返り「さらに目標を高く設定させられる大会になりました」とも語っている。

 また今大会を経たことで村上をさらに大きく成長させるという声も上がっている。

 昨季は日本人選手最多を更新する56号をマーク。一人、異次元の戦いを続けていたが、今シーズンにおいては共に侍ジャパンではチームメートともなった岡本和真(巨人)、牧秀悟(DeNA)の巻き返しも期待されている。

 「牧、岡本共に大会では2本の本塁打をマークしている。国際大会でしっかり実績を作れたことは大きいでしょうし、本人たちにとっても相当な自信につながったはず。今年のセ・リーグの本塁打王争いは見ものです」(放送関係者)

 昨季の本塁打争いはシーズン56本の村上、2位の岡本和は30本、4位の牧は24本を記録。2人ともほぼ村上にダブルスコアをつけられた形となったが、今年は好敵手として、激しい争いが期待されている。

 大会を通じて、この3人の仲の良さも伝わってきた。村上には「師匠」といじられた岡本和も大会後には「同じチームで戦うことはもうないかもしれない」と感慨をにじませている。

 かけがえのない仲間たちと過ごした2週間の激闘を終え、再びそれぞれのチームでペナントを目指す。高め合う存在がいることで、より白熱したシーズンとなることを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]