広東省で不動産開発を手掛ける嘉創房地産HD(02421/香港)が3月23日、香港証券取引所に資金調達を伴わない紹介方式で新規上場した。金属・プラスチック製品メーカーの嘉利国際HD(01050/香港)からの分離上場となる。初値は1.76香港ドルで、終値は初値を9.09%下回る1.60ドルだった。
 
 同社は1996年に設立された嘉利国際の不動産開発事業を引き継ぐ子会社として2020年に設立。広東省東莞市、恵州市、仏山市で住宅物件の開発い、販売を手掛ける。目論見書発行時点で7件の不動産開発プロジェクトを持ち、5つのプロジェクトがすでに完成している。22年9月30日現在で完成済かつ販売可能な建物面積は13万1083平方メートル。開発する住宅物件は中間層をターゲットとした「豪庭」シリーズ、および定年退職者をターゲットとした「公館」シリーズを展開する。
 
 2022年3月期通期の売上高は7億7555万人民元(前期比31.27%増)、純利益は2億4366万元(同51.81%増)。22年4〜9月期の売上高は4億7301万元(前年同期比31.44%増)、純利益は1億4312万元(同24.17%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)