第2次森保ジャパンの初陣、ウルグアイ戦の先発11人はW杯メンバーが軸に

 カタール・ワールドカップ(W杯)でベスト16に進出した日本代表が、3月24日に行われるキリンチャレンジカップのウルグアイ代表戦でいよいよ再始動する。

 カタールW杯から11選手が入れ替わり、そのうち5人が初招集という若返りを図ったチームは、どのような顔ぶれで戦うだろうか。

 ウルグアイ代表とコロンビア代表と対戦する今回のキリンチャレンジカップは、2つの意味合いがある。1つは、来年のアジアカップや3年半後の北中米W杯などのビッグトーナメントに向けた強化。もう1つは、カタールW杯でドイツ代表とスペイン代表というW杯優勝国に勝利して、灯ったサッカー人気の火を、さらに大きなものにすることだ。

 試合の前日会見で森保一監督は、4-2-3-1のフォーメーションでスタートさせることとMF三笘薫(ブライトン)を先発起用することを明言した。また、MF遠藤航(シュツットガルト)もゲームキャプテンであるため、先発出場が確実だ。では、それ以外のポジションは、誰が出場するだろうか。

 約4か月前のカタールW杯を戦った指揮官と、そこに招集されていた選手がいるということで、全選手が横一線とは言えないだろう。加えて、カタールW杯を戦ったチームを日本で見せるという意図があることを考えても、ベースになるのはカタールW杯組であると予想する。

 この前提があると、GKはシュミット・ダニエルの一択だろう。国際Aマッチ出場11試合の守護神は、足もとの技術も高い。次のW杯までの3年半で、ボールポゼッションを高めていくことをポイントの1つに挙げている日本にとって、打ってつけの存在だと言える。

 予想が難しいのが最終ラインだ。カタールでは5バックに近い3バックで、世界を驚かせた日本だったが、森保監督は4バックがベースにするのに値するかテストをするとした。4人のなかで確実なのは、センターバックに入るDF板倉滉(ボルシアMG)だ。

 だが、そのパートナー予想は難しい。本来であれば、DF冨安健洋(アーセナル)が板倉とコンビを組むことが予想されたが、冨安が負傷のため辞退。カタールW杯組のDF吉田麻也(シャルケ)、DF谷口彰悟(アル・ラーヤン)が不在となるなか、選出されたDF伊藤洋輝(シュツットガルト)の先発起用を予想する

 同じくDF長友佑都(FC東京)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)のベテラン組が不在のサイドバック(SB)にはいずれもW杯メンバー外となるDFバングーナガンデ佳史扶(FC東京)、DF菅原由勢(AZ)が起用させる可能性が十分ありそうだ。

 2ボランチは、ゲームキャプテンの遠藤、そしてポルトガル1部スポルティングでも活躍を続けているMF守田英正のコンビが予想される。2列目は、カタールW杯のスペイン戦、ドイツ戦、クロアチア戦で先発したMF伊東純也が右、トップ下は調子が良いとは言えないがMF鎌田大地になるだろう。左は森保監督が先発起用を明言した三笘が、どのようなパフォーマンスを見せるかが注目ポイントの1つになる。

 怪我を抱えるFW前田大然(セルティック)の欠場が有力視される1トップは予想が難しいところ。スピードという武器を持ち、前田に最もプレースタイルが近いことを踏まえればFW浅野拓磨(ボーフム)の起用が妥当か。森保監督はポゼッションを高めることの重要性も口にしたが、それ以上にボールを奪ったらまずはゴールに向かうことが前提であることを強調。代表での実績を踏まえても、浅野をファーストチョイスとする可能性は大いに考えられそうだ。(河合 拓 / Taku Kawai)