(桃園中央社)海軍陸戦隊(海兵隊)は23日、北部・桃園市の海岸などで反上陸作戦の訓練を実施し、戦力や政治・経済中枢の安全確保のための防衛計画を検証した。

20日から台湾各地で行われている実動演習の一環として実施。軍関係者によると、会場となった海岸は敵軍による大規模な上陸のリスクが高い場所で、桃園国際空港からも5キロ足らずの位置にあるという。

午前8時には敵軍に扮(ふん)した中和級戦車揚陸艦から水陸両用車AAV7が発艦し、上陸作戦を展開。友軍に扮した兵士が海岸で煙幕を張り、守備隊が敵軍に反撃を加え、約半数を壊滅させた。

また海岸に近い市街地では負傷者の救護や多目的装甲車CM32の車輪交換訓練も行われ、交通部(交通省)公路総局の車両も参加した。

国防部(国防省)のシンクタンク、国防安全研究院国家安全研究所の沈明室所長は中央社の取材に、今回の訓練は陸戦隊が防衛作戦計画に合わせて行った実動訓練とみられると推測。敵が取るであろう侵攻の方法を検証し、問題点を探し、作戦の効果を強化するために行ったと語った。

(游凱翔/編集:齊藤啓介)